2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathophysiology of refractory status epilepticus by comprehensive inflammation analysis and development of new diagnosis and treatment methods
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18K08918
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
永瀬 裕朗 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (80571968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 一朗 日本大学, 医学部, 教授 (80437467)
篠原 正和 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80437483)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 熱性けいれん / 急性脳症 / てんかん重積 / けいれん重積 / 炎症性サイトカイン / GDF-15 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度はこれまでの予備データから早期後遺症マーカーとして最も判別が高いと考えられたGDF-15に関して, 発熱に伴うけいれん重積(FSE)(n=37)と,対照群単純型熱性けいれん(n=8)での検討を行った.FSEでは発作後のGDF-15の中央値と四分位範囲は6時間以内で1,065 (702, 1,787),6-12時間以内で2,720 (1,463, 5,264),12-24時間以内で2,411 (1,210, 6,488)であった。神経学的既往のないFSE21例の発症6時間以内のGDF-15(1,587 pg/mL [693, 2,470])は、単純型熱性けいれん(411 pg/mL [321, 633]; p<0.01)より有意に高かった.またFSEの発症6時間以内GDF-15は,後遺症あり (n=5)(中央値15,898 pg/mL [2,997, 33,548])では,後遺症なし(n=16)(中央値756 pg/mL [682, 1,632] よりも有意に高かった(p=0.0011).網羅的炎症性脂質メディエーターについて,最終転帰AESD 2例,HSES 3例,AERRPS 2例と対照群での検討を行った.コントロールと比べて,結果に一定の傾向は見られなかった. FSE連続580例の(18歳未満)の臨床データとカルテをレビューし、AESDと後遺症の予測におけるclinical prediction rule(CPR)のパフォーマンスを測定した。結果:CPRは、0.84~0.88のAUCでAESDを予測した。後遺症のTada、Yokochi、Nagaseの基準の陽性的中率は、それぞれ0.28、0.28、0.17, 陰性的中率は、それぞれ0.97、0.95、および0.98であった.
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 有熱時けいれん/意識障害の発症6時間以内のサイトカインによる予後予測 血清IL-1RA,IL-10の可能性2020
Author(s)
冨岡 和美, 西山 将広, 山口 宏, 石田 悠介, 徳元 翔一, 豊嶋 大作, 丸山 あずさ, 服部 有香, 親里 嘉展, 中川 卓, 高見 勇一, 多田 弘子, 佐久間 啓, 飯島 一誠, 永瀬 裕朗
Organizer
第62回日本小児神経学会