2020 Fiscal Year Annual Research Report
A study of pathological subtypes and glucose metabolism in craniopharyngioma
Project/Area Number |
18K08937
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
登坂 雅彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40323357)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 頭蓋咽頭腫 / エナメル上皮腫型 / 乳頭型 / 糖代謝 / GLUT-1 / Hexokinase-2 / FDG-PET |
Outline of Annual Research Achievements |
予定通りに研究は遂行され、結果は予想された仮説の証明に至った。当院で手術が行われた頭蓋咽頭腫症例の病理切片を利用し、研究室にて糖代謝に関わると考えられるGLUT-1とHexokinase-2の抗体を用いた免疫組織学的染色を行った。結果は、染色の程度を表すスケールを用いて評価した。この結果、adanamantinomatous typeの頭蓋咽頭腫とpapillary typeの頭蓋咽頭腫において、明らかな差がみられた。次に、VE-1抗体を用いた染色を行い、papillary typeの頭蓋咽頭腫の免疫組織学的証明をおこない、adamantinomatous typeに関しては、βカテニンを用いた染色を行い、組織学的な証明を行った。これらの結果と、GLUT-1、Hexokinase-2の染色程度、そしてFDG-PETから得られたmaxSUV値などを合わせて検討した。当初の仮説のとおり、頭蓋咽頭腫の亜型であるpapillary typeとadamantinomatous typeのうち、papillary typeはGLUT-1、Hexokinase-2の発現が高く、FDG-PETにおけるmaxSUVの値も高かった。これらはそれぞれ関連しており、papillray typeは、adamantinomatous typeに比して、糖代謝が高いことが証明された。以上の結果は論文として投稿され、現在までに既に英文論文として受理された。今回の3年間に渡る科学研究費にに応募受理された研究は、当初の予定通りに遂行され、Scientific report誌 (IF=4.0)に出版となりました。
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Research Products
(9 results)