2020 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病重症度を示す生体指標の確立による脳深部刺激条件最適化方法開発
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18K08956
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
森下 登史 福岡大学, 医学部, 講師 (20750756)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 脳深部刺激療法 / 脳可塑性 / 光イメージング / バイオマーカー / 脳神経ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度では新たにパーキンソン病6症例に対して脳深部刺激装置植込術を施行し、データ収集を継続中である。昨年の報告書に記載したパーキンソン病患者10症例を対象とした脳深部刺激装置植込を行い、Near Infrared Spectroscopy を用いた脳活動状態計測を行った結果について論文執筆中であり、今年度上半期中には投稿する予定である。昨年度脳深部刺激療法を導入した内の2例で2020年11月より使用可能となったセンシング機能搭載のパルスジェネレーターを使用し、現在データ収集中である。 本研究課題と関連し、重度トゥレット症候群の患者に対して脳深部刺激療法を行い、刺激フィールドに関連ネットワーク解析手法を確立した論文を Journal of Neurosurgery に投稿し、採択された。また、視床凝固術を不随意運動症に行い、脳神経回路機能について考察を行った論文を Neurologia Medico-Chirurgica に投稿し、採択された。脳深部刺激療法におけるプログラミング方法や同治療法の応用に関する総説も複数執筆した。 研究遂行4年目となる2020年度においても新型コロナウィルスによる影響から新規の患者を対象としたエータ収集が困難となることが予想されるが、新規症例からのデータ収集にもつとめ、刺激条件による脳活動の差異を明らかに していく。また、昨年度にひきつづき新規デバイスを用いたデータ収集も鋭意行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスによる社会的影響から対象被験者の協力を得にくい状況となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は研究成果のまとめに入る予定である。また、umin のウェブサイトなどを通じて対象被験者のリクルートに努める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により学会出張が取りやめになるなど、大きな使用用途変更を余儀なくされたため。
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