2018 Fiscal Year Research-status Report
フリーラン自発筋電図による定量的モニタリングの開発
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18K08965
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
後藤 哲哉 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (30362130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
降旗 建治 信州大学, 医学部, 特任准教授 (90021013)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | フリーラン筋電図 / 術中神経電気生理学的検査 / 術中画像システム / 聴神経腫瘍 / 顔面神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
術中モニタリングの変化と神経障害の関連、フリーラン自発筋電図による定量的モニタリング方法の確立を目的として、1.実験動物の神経を露出し、凝固、振動、熱、機械的圧迫、伸展などの手術操作を与え、神経に一定の損傷を加える。自発筋電図の発生と誘発筋電図の振幅低下と、低下後の筋電図の回復の有無を判断する。2.誘発筋電図、自発筋電図、組織学的損傷のそれぞれの相関を検討する。3. 臨床手術のフリーラン自発筋電図による解析と、上記実験の結果を合わせ、フリーラン自発筋電図による定量的モニタリングを確立する。を研究の目標としている。 1.2.計画した動物実験を行うため、別実験で利用し廃棄した実験用ラットを用いて予備実験を行った。上記予定した手術操作を行った後病理検査を行ったところ、HE染色では損傷を確認できなかった。心停止した実験動物を使用したため、浮腫や炎症をとらえられなかったと判断した。筋電図記録、術中麻酔環境、神経摘出と固定、標本作成について、安定した実験環境を確立できたことを確認した。神経刺激条件として、より強い手術操作が必要である可能性が示唆された。もちろんより強い手術操作が、不可逆的な神経損傷を生むかどうかの検討を行う必要がある。 3.前研究(2015-7年度)で使用した神経モニタリング手術同時測定装置の不具合修正を行った。具体的には記録装置へのパソコン駆動ノイズの混入を完全に防ぐ装置を作成し、計測に取り入れた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(個人的な理由2つ)1.研究分担者の妻が2018年7月から2019年1月まで長期入院した。研究分担者が介護に追われたため。2.研究代表者の研究施設移動にともない、新しい施設での研究継続のための枠組みを新たに構築する必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年の研究が遅れた理由は個人的理由であり、研究方法の問題ではない。前述の研究分担者、研究代表者の問題はいずれも解決しており、本年度の研究は昨年を超えて達成できる可能性が高い。
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Causes of Carryover |
動物実験が予定より進捗が遅れているため。2019年度は研究代表者が動物実験が開始できる環境になったら昨年分をまとめて行う計画としている。
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Research Products
(5 results)