2018 Fiscal Year Research-status Report
治療遺伝子を強発現させた歯髄幹細胞による脳梗塞治療法の確立-臨床応用へ向けて-
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18K08981
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
仁藤 智香子 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30409172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 智 日本医科大学, 医学部, 講師 (00366733)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 歯髄幹細胞 / 局所脳虚血モデル / 脳保護効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
前回の実験により我々は、歯髄幹細胞移植により脳梗塞治療効果が得られることを確認した。しかし、動物モデルによる均一化された脳虚血と比べヒトの脳虚血は不均一で多様性があるため、老齢の動物や糖尿病、高血圧などの併存疾患をもつ動物を用いて臨床試験により近づけるように調整する必要がある。これらの疾患動物における脳梗塞モデルを用いて歯髄幹細胞移植の有効性を確認し、細胞治療の臨床へのトランスレーションの成功率を上昇させることを目指している。まず我々は、脳卒中易発症系高血圧自然発症ラットを用いて脳虚血モデルを作成し、虚血導入直後にラットの尾静脈から歯髄幹細胞を投与して、虚血再灌流24時間後における梗塞体積および神経兆候等の評価を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
脳卒中易発症系高血圧自然発症ラットを用いた脳梗塞モデルの作成に苦慮しており、細胞移植の効果の検討が進んでいない状況であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
使用する動物や虚血モデルの変更を検討し、基礎疾患を合併した脳梗塞モデルの作成の確率を急ぐ予定である。
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Causes of Carryover |
動物モデルの確立に予想外の時間を要したために実験の進行が遅れた。 モデルを変更し、進捗のスピードを上げる予定である。
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