2018 Fiscal Year Research-status Report
視床下核刺激のパーキンソン病モデルサルに対する微細運動改善効果は薬剤に勝るか
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18K08991
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
浅川 哲也 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (00469917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 憲嗣 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00235904)
野崎 孝雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10598494)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | パーキンソン氏病 / 行動判定テスト / 粗大運動 / 微細運動 / 脳深部電気刺激術 / PET / 脳血流 / 動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は既定の研究計画により、以下の研究を行った。 (1)我々の既に提案した行動判定テストによるOMS原則[Oはobjectification(客観化)を意味し、なるべく客観的なテストを開発、使用すること;Mはmulti-purpose(多目的化);Sはsimplification(簡略化)]を活用し、小児のmovement disorders(PMD)における行動判定テストの論文(https://doi.org/10.1111/cns.13036)及び最新のIT技術を利用し、行動判定テストについての論文(https://doi.org/10.2176/nmc.ra.2018-0045)を発表できた。(2)研究分担者の野崎とと共に、ヒトパーキンソン病患者とサルパーキンソン病モデルの微細運動と粗大運動の研究を続けている。ヒトのデータについては解析が終了し、論文発表できた(https://doi.org/10.1016/j.wneu.2018.04.014)。現在、サルの粗大運動と微細運動のデータの解析中。これらのOMS原則に関する論文では、最新のwearable sensorsを用いて、サルとヒトPD患者の双方に使える粗大運動のHand reaching test(HRT)及び微細運動のGripping test(GT)を開発する。この方法を用いて、ヒトパーキンソン病患者とサルパーキンソン病モデルにおけるDBSの微細運動と粗大運動に対する治療効果を詳細に検証することができる。更に、次のステップとして、FDG-PETにてPDサルモデルのFRTによる手運動の脳活性をDBSオン・オフ、薬剤オン・オフで計測し、各条件における脳活性の差を比較することにより脳内の賦活されたエリアを同定する。基底核を中心とした神経回路がドーパミン系薬剤またはDBSによりどのように変化するのかを確認し、PD状態での手指運動制御の神経回路を明らかにする。これらの成果は、現在行われているSTN-DBS治療に対してより効果的な刺激法に関する知見を提供し、治療ガイドラインの作成の際に有用となり得る。(3)その他、論文リストに記載した他の研究もサポートした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度までに実施した研究は、交付申請書に記載した研究目的および研究計画通りに、おおむね順調に進んでいる。サル動物モデルと患者における粗大運動を計測するHand Reaching Testと微細運動を計測するGripping Testを開発できた。動物を訓練し、DBSとLevodopa投与による、微細運動と粗大運動の治療効果を検証した。現在はデータ解析を進行中。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)患者のデータとサルモデルのデータを比較し、うまく実験できる粗大運動(Hand reaching test)と微細運動(Gripping test)の行動判定テストの改良を行っている。 (2)新規PDモデルサルの作成、昨年度と同じ方法で、DBSとLevodopa投与による、微細運動と粗大運動の治療効果を検証する。
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Causes of Carryover |
現在、患者のデータと動物の行動判定テストのデータを解析中。この結果を見て、行動判定テストの改良ができて、新規動物実験を進めることができる。
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[Journal Article] Current behavioral assessments of movement disorders in children2018
Author(s)
Asakawa T*, Sugiyama K, Nozaki T, Sameshima T, Kobayashi S, Wang L, Hong Z, Chen SJ, Li CD, Ding D, Namba H
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Journal Title
CNS Neurosci Ther
Volume: 24
Pages: 863-875
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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