2020 Fiscal Year Annual Research Report
Significance of B7 family expressed on macrophages relevant to radiation necrosis of brain
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18K09012
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
藤田 貢 近畿大学, 医学部, 准教授 (40609997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 晋 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (80590695)
宮武 伸一 大阪医科大学, 医学部, 特別職務担当教員(教授) (90209916)
山下 公大 神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (80535427)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | グリオーマ / 放射線脳壊死 / 慢性炎症 / 免疫チェックポイント分子 / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
グリオーマに対する治療成績は高線量放射線治療の進歩により向上し、長期生存例が増加している。一方で遅発性脳放射線壊死を生じる症例も増加傾向にある。本病態は進行性の組織壊死と病変周囲に広範な脳浮腫を来たし、患者は種々の神経脱落症状を呈してQOLが低下し、ひいては患者生命をも脅かす。現在は抗VEGF抗体ベバシズマブによる治療が薬事承認されつつあるが、本治療終了後に壊死再発をきたす症例も多く、本病態のすべてが解明され制御されているとは言い切れない。近年の研究で我々は脳放射線壊死組織内では慢性炎症状態が生じていることが示されている。そこで本研究課題では、脳放射線壊死組織内における免疫応答の解析を試みた。その結果、平成30年度においてはヒト脳放射線壊死組織内で集積亢進しているM2マクロファージではB7-H3およびB7-H5といった免疫抑制性分子の発現が亢進していることが判明した。同様にグリオーマ放射線脳壊死マウスモデルにおいても同分子の発現亢進がみられ、これらの分子が放射線脳壊死の周囲浮腫に関与していることが明らかとなった。また次世代シークエンサーを用いたマウス腸内細菌叢の予備解析により、クロストリジア目が脳放射線壊死に関連する免疫応答の強度と相関することが明らかとなった。以上の結果より、脳放射線壊死の悪化には組織中に浸潤するM2マクロファージの一部が関与しており、また腸内細菌が産生する代謝産物も関与しうることが示唆された。
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Research Products
(5 results)