2018 Fiscal Year Research-status Report
安静時functional MRIによる頚髄症の新規予後予測法の開発
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18K09029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武中 章太 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40795861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海渡 貴司 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70623982)
寒 重之 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20531867)
吉川 秀樹 大阪大学, 医学系研究科, 理事・副学長 (60191558)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 安静時functional MRI / 圧迫性頚髄症 / 脳機能的変化 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
圧迫性頚髄症の症状や術後改善率を頚椎MRIのみで説明するのは困難なのが現状である.近年,脳領域間の機能的結合を調べる安静時 functional MRI(rs-fMRI)が注目されており,頚髄症においても慢性的な脊髄障害により脳機能変化を生じている可能性がある,rs-fMRIは既存のMRI装置を用いて撮影でき,様々な神経疾患に対するバイオマーカーの探索において有力な手法になると考えられている. 頚髄症患者40名および健常対象者40名に対してrs-fMRI撮影を行った.被験者には撮像中閉眼覚醒状態を保つよう指示した.さらに,多施設研究のプロトコールにあわせて撮像中開眼覚醒状態を保つよう指示した撮像を8名に試行した.患者群は頚椎椎弓形成術後6か月で再撮影した.rs-fMRIの評価として,機能的結合評価(seed-based correlation analysis)および自発脳活動評価(Amplitude of low-frequency fluctuations ; ALFF),局所灰白質容積評価(voxel based morphometry; VBM),局所神経線維評価(Diffusion Tensor Image Fractorial Anisotropy ;DTI FA)を行う.また臨床スコア(JOA-CMEQ,日本語Neck Disability Scale,頚髄症治療判定基準,10秒テスト,Visual Analogue Scale,EQ-5D,SF-8,)を取得した. 28名の患者群に対してはパイロット的に健常者比較,術前後比較,臨床スコアとの相関を調べ,論文投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
rs-fMRIを用いて頚髄症における術前および術前後での脳機能的変化を明らかにし,さらに術前後の臨床スコアと関連した解析を進めて,rs-fMRIを用いた予後予測法を開発し,精度検証を行うにあたり,多施設でのデータ取得に向けて各施設での準備を行い,また,これまでに得られた結果について論文として投稿しているところである.
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Strategy for Future Research Activity |
当院での追加データによる精度検証および多施設でのデータ取得を進めて,それについても精度検証を行う予定である.
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Causes of Carryover |
解析に用いるPCを購入する予定であったが,論文を投稿中であるため,新規のPCインストールに伴うトラブルを避けると為に貸与されていたPCを用い,一旦保留した.論文投稿における再解析等が終了次第,購入する予定である.
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Research Products
(10 results)