2019 Fiscal Year Research-status Report
ヒト脂肪由来再生幹細胞による難治性骨折治療に関する基礎研究
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18K09030
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松本 知之 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (50546588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 申也 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (20437487)
橋本 慎吾 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (20457089)
松下 雄彦 神戸大学, 医学研究科, 講師 (40467650)
黒田 良祐 神戸大学, 医学研究科, 教授 (80379362)
高山 孝治 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (80546490)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脂肪幹細胞 / 骨折治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、CD34陽性細胞治療と比較して安価で簡便に分離可能な細胞源であり、CD34陽性細胞と同等の再生能を有するとされる脂肪由来再生幹細胞(Adipose-derived regenerative cells; ADRCs)の偽関節・難治性骨折に対する有効性を検討することを主要目的としていた。2018年度に予定していたヒト新鮮・凍結保存ADRCの増殖能・多分化能・細胞表面マーカーの評価においては、新鮮・凍結保存ADRCにおいて同等の増殖能・多分化能を示すことが確認されている。さらに、2019年・2020年度に予定していた難治性骨折モデルへの移植もすでに開始しており、その手技の再現性は確認され、概ね仮設通りの結果が得られつつある。つまり、免疫不全ラットを用いた難治性骨折モデルへのADRCの局所投与が、血管新生ならびに骨形成を促進し、画像および組織学的評価において骨癒合を促進することが確認され、ADRCが実臨床の難治性骨折や偽関節への有望な治療戦略となりうることが示唆されている。さらに、凍結群は新鮮群とほぼ同等の骨折治癒効果を示しており、ADRCは凍結保存下でも骨折修復効果を維持できることが確認されている。これらの結果は日本再生医療学会、日本整形外科学会基礎学術集会、米国整形外科基礎学会(Orthopaedic Research Society)で発表済であり、最終結果の実験再現性確認とともに現在論文準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年予定していたin vitro試験は終了、2019・2020年の予定していたin vivo 動物実験も仮設通りに成果が確認されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
In vivo 動物実験の再現性を確認しながら、論文としての公表の準備を進めている。
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Causes of Carryover |
購入したラットが予定よりも安価であったため。
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[Presentation] Therapeutic effects of adipose derived regenerative cells for fracture healing using rat unhealing fracture model.2019
Author(s)
Tomoyuki Kamenaga, Tomoyuki Matsumoto, Koji Takayama, Masahiro Fujita, Kenichi Kikuchi, Yoshinori Takashima, Masanori Tsubosaka, Koji Fukuda, Shingo Hashimoto, Shinya Hayashi, Ryosuke Kuroda
Organizer
2020 annual meeting of Orthopaedic Research Society
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