2020 Fiscal Year Research-status Report
前十字靭帯再建型人工膝関節の開発:機能解析と最適化
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18K09033
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
日野 和典 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (20598685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕正 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10239189)
白石 善孝 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(特定教員) (70609825)
中西 義孝 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (90304740)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 人工膝関節 / 前十字靭帯 / キネマティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
御献体を用いてナビゲーションシステムを併用した次世代人工関節の術中キネマティクス解析をおこなった。これまでの試作機の種類を変更しながら術中キネマティクス誘導因子の研究をおこなうとともに実臨床で用いる場合の問題点を評価した。さらに膝蓋骨の機能を最大限に引き出すコンポーネントデザインを考慮する上で、フラットパネルによる動画撮影とイメージマッチング画像の作製を継続してすすめた。得られたCT画像をコンピュータ上で補完し、グレースケール3次元仮想骨モデルの構築を行い、このグレースケール3次元仮想骨モデルをコンピュータ上で6自由度に変化できる投影シミュレーション像を作製し膝蓋骨を含めた膝関節のキネマティクス解析を行った。 臨床においてもナビゲーションシステムを用いた回旋動揺性、内外反動揺性を含めた術中TKAキネマティクス解析と術中キネマティクス誘導因子の研究をおこない、御献体を用いたデータとの相関関係を検討した。さらに患者満足度を含む臨床成績との関連を検討し、次世代人工関節で重要視すべき要素を探った。内外反動揺性と臨床成績の相関関係を検討した結果、PS型TKAにおいてもCR型TKAにおいても全可動域を通して内側安定性を維持することの重要性を確認するとともに、外側弛緩性の維持も重要な要素であることを確認した。これらの結果を基に前後十字靭帯機能を温存、再建し、正常膝関節のキネマティクスを再現しうる次世代人工膝関節試作機をデザインした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
御献体を用いた研究を主に順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに改良した試作機のご献体を用いたキネマティクス解析と耐久性評価、臨床データとの相関関係の検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度に購入を予定してたコンピューターを含めた物品を次年度の購入予定とした。
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