2020 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of relationship between neuropathic pain and gut microbiota
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18K09037
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山元 拓哉 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40381157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣津 匡隆 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00444901)
瀬戸口 啓夫 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40423727)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 / TGF-beta / ミクログリア |
Outline of Annual Research Achievements |
神経障害性疼痛は種々の原因によって、神経が異常興奮することで生じる痛みの総称である。原因として代表的なものには、坐骨神経痛や頚椎症、帯状疱疹後神経痛、糖尿病神経障害があり、患者数は年々増加し国内の患者数は2,000万人と推定されている。一方でヒトの大腸には多様な腸内細菌が生息し、生体の恒常性維持に重要な役割を担っていることが明らかとなりつつある。腸内微生物はヒトの健康に多大な影響を与えており,感染症,炎症性腸疾患だけでなく、肥満症,アレルギー、喘息,自閉症、免疫系疾患やガンなど大腸内環境と直接的に接していない全身疾患への関与も報告されている。慢性疼痛の原因のひとつとされている、損傷神経でのミクログリア増殖メカニズムの解析を行った。本年度の成果としては①ミクログリア細胞培養系に様々な増殖因子などを加えて、細胞増殖に関与する因子を同定。②それら因子の阻害剤を加えることで、増殖抑制が可能か検討。③それら因子の阻害剤の細胞死に対する影響を検討。④阻害因子のin vivoでの効果を評価した。ミクログリアは TGF-betaで増殖が亢進し、その阻害剤であるgalunisertibはミクログリアの増殖を抑制した。TGF-betaのシグナルを制御することが、慢性疼痛の治療に応用できることが示された。
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