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2018 Fiscal Year Research-status Report

肉腫と血小板の相互作用による増殖・転移誘導とその分子機構を標的とした治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K09060
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

市川 二郎  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (00456469)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 波呂 浩孝  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10313264)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords骨肉腫 / 血小板
Outline of Annual Research Achievements

骨軟部肉腫領域での化学療法は、この20年間で特段の変化をみない。しかし肺転移が予後因子であるため、増殖と共に肺転移を抑制する新たな治療ターゲットの発見が望まれる。以前より、血小板が腫瘍の転移に重要であることが報告されており、更に、活性化された血小板より放出される多くのサイトカインが転移に関与していることも報告されている。我々は、ヒト骨肉腫細胞が血小板と凝集・活性化を起こすことをすでに確認している。本研究では、これらの成果を更に発展させ、骨肉腫による血小板活性化の機序を詳細に検討し、血小板活性化が肉腫の増殖・転移に果たす役割を解明し、それを治療へ発展させることが目的である。1)骨肉腫と血小板との凝集・活性化におけるP2Y12阻害薬の効果
①骨肉腫高肺転移株(ヒト143B、マウスK7M2)を用いて、それらとヒトおよびマウスからの洗浄血小板との凝集試験を行い、凝集を確認した。②P2Y12阻害薬としてticagrelor を用い、洗浄血小板に30分間Preteatし、コントロール群(血小板用ブッファーを添加)、DMSO群、Ticagrelor群と種々の骨肉腫との凝集の有無を確認し、Ticagrelor群で有意に凝集が抑制された
③ヒト骨肉腫細胞高肺転移株とヒトおよびマウスからの洗浄血小板を30分共培養ののち、遠心して得られた上清をELISAに用いる。血小板活性の際に血小板顆粒中に含有するPlatelet Factor-4(PF-4)が特異的に放出されるので、PF-4の測定で血小板活性の有無を確認する。④③の実験において、血小板に②と同様に、バッファー、DMSO、Tricagrelorを30分前に添加し、それぞれに高肺転移株を加え、やはり30分共培養を行い、上清中のPF-4を測定する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

骨肉腫細胞と血小板との凝集を認め、さらにそれがP2Y12阻害薬のTicagrelorで抑制されていた。また、凝集の際に放出されるサイトカインも抑制された。

Strategy for Future Research Activity

骨肉腫細胞と血小板の共培養から放出された上清を回収し、それらによる肉腫へのEMT誘導やInvasionなどを検討する。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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