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2019 Fiscal Year Research-status Report

肉腫と血小板の相互作用による増殖・転移誘導とその分子機構を標的とした治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K09060
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

市川 二郎  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (00456469)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 波呂 浩孝  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10313264)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords骨肉腫 / 血小板
Outline of Annual Research Achievements

骨軟部肉腫領域での化学療法は、この20年間で特段の変化をみない。しかし肺転移が予後因子であるため、増殖と共に肺転移を抑制する新たな治療ターゲットの発見が望まれる。以前より、血小板が腫瘍の転移に重要であることが報告されており、更に、活性化された血小板より放出される多くのサイトカインが転移に関与していることも報告されている。我々は、ヒト骨肉腫細胞が血小板と凝集・活性化を起こすことをすでに確認している。本研究では、これらの成果を更に発展させ、骨肉腫による血小板活性化の機序を詳細に検討し、血小板活性化が肉腫の増殖・転移に果たす役割を解明し、それを治療へ発展させることが目的である。昨年度の結果より、Vitroではあるが、骨肉腫細胞による血小板の凝集や活性化をP2Y12阻害薬のTicagrelorで抑制を認めた。そのため、Vivoにおける効果を検討した。
1)骨肉腫細胞を尾静注した転移モデルにおけるTicagrelorの効果
ヒト骨肉腫細胞143B-Lucを尾静脈から注射し、2週間経過の時点での肺転移の様子をルシフェラーゼを注射し、IVISで測定した。また、Ticagrelorは文献から、100mg/kgと50mg/kgで投与を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

Ticagrelorを投与群とコントロール群とで、肺転移に大きな差を認めなかった。

Strategy for Future Research Activity

現在、Ticagrelor以外の抗血小板薬の使用はそれらの併用などを考えている。

Causes of Carryover

2019年度は、2018年度に購入した消耗品を使用し、採血、Vitroの実験を行っておりました。また、試薬類も2018年度に購入したものを使い、実験を行っておりました。そのデータを取りまとめ、いろいろな先生と討議しており、今後の方向性を確認することに時間を費やす結果となりました。本年度はTicagrelorでなく、シロスタゾールやアスピリンも使用し、検討することとなり、今後はその試薬、マウス、細胞培養一般の必要物品などを購入する予定となっております。

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Published: 2021-01-27  

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