2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K09061
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大和 雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30397377)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | cckbr / nerve regeneration |
Outline of Annual Research Achievements |
【CCKBRの神経再生における役割】 Conditioning effectは中枢神経再生の鍵と考えられている重要な現象である. 9種類の遺伝的に最も異なる近交系マウスを用いてconditioning後にその上流である後根神経節で発現する遺伝子の網羅的解析を行い, その発現量が10倍以上に上昇し現時点で神経再生への関与が未知である遺伝子としてcckbrが挙がる(Omura T et al, Neuron, 2015). cckbrはコレシストキニンB受容体(CCKBR)をコードしており, 当科ではマウス後根神経節単離培養神経細胞を用いたin vitro実験系においてCCKBRアンタゴニスト投与によりに神経発芽および軸索伸長が著明に抑制されることを報告した. 本研究ではCCKBRノックアウトマウス(KOマウス)を作製し, CCKBRの神経再生における役割を検討することとした. 7~12週齢のKOマウスおよびWild typeマウスを用いた(n=4, respectively計8匹).左坐骨神経損傷後5日に同側のL3-5のDRGを摘出し,損傷していない対側L3~5のDRGも摘出し、コラゲナーゼ処理をして初代培養神経細胞を作製した.PDLコートプレートにて24時間の培養し,抗βtublin抗体を用いて神経細胞と軸索を染色した.KOマウスの坐骨神経損傷あり群となし群, Wマウスの坐骨神経損傷あり群となし群の4群間で神経発芽率および軸索伸長距離を計測した.計測にはWeizmann Instituteより提供されているソフトウエアNeuroMathを用いた. しかし、4群において軸索伸長および神経細胞発芽率に有意差はみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CCKBRKOマウスを用いた神経再生の実験は完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
CCKBRは胃酸の産生を促す受容体、機械受容に関与する受容体とも報告されており、そのKOマウスでは低酸症や機械受容の低下が報告されている。低酸症ではCaの吸収が障害され低Ca血症が惹起されることや、機械受容の低下ではメカノセンサーとして働いている骨細胞へのシグナルも阻害されると考えられ、骨強度や骨質が低下すると考えた。そこでKOマウスとWild typeマウスで骨密度、骨配向性について比較したところ、KOマウスにて有意な骨配向性の低下が確認出来た。今後は骨強度の実験を追加した上で論文化していくこととした。
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Research Products
(1 results)