2020 Fiscal Year Annual Research Report
The role of CCKBR in nerve regeneration
Project/Area Number |
18K09061
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大和 雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30397377)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | nerve regeneration / lipid / conditioning / cckbr |
Outline of Annual Research Achievements |
【CCKBRの神経再生における役割】 Conditioning effectは中枢神経再生の鍵と考えられている重要な現象である. 9種類の遺伝的に最も異なる近交系マウスを用いてconditioning後にその上流である後根神経節で発現する遺伝子の網羅的解析を行い, その発現量が10倍以上に上昇し現時点で神経再生への関与が未知である遺伝子としてcckbrが挙がる(Omura T et al, Neuron, 2015)。2018年度の報告においてCCKBR神経再生への関与は無いという結果であった。そのため2019年度にCCKBRの骨配向性への関与の検討を行った。しかし、新型コロナウィルスの影響で共同研究を行っていた施設に実験の制限が出てしまったため、骨配向性の評価機材が実質使用出来ない状況となってしまった。 我々はConditioning後の後根神経節での脂質変化をImaging Mass Spectrometry(IMS)で質量解析し2019年度に報告しているため、さらに2020年度はIMSとは別の質量顕微鏡であるDesiを用いてConditioning後の後根神経節での脂質変化を検討していく方針とした。 IMSは分子量600-1000程度のオーダーで主にリン脂質などの解析に適しているが一方でDesiはより低分子量(100-600も測定可能)の脂質解析が可能なため疼痛関連因子として有名なプロスタグランジンなどの解析が可能である。現状は比較的処理が簡便である人体の黄色靱帯の組織を用いてDesiによる質量解析を行っている.
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