2020 Fiscal Year Research-status Report
全ての下肢荷重関節における運動器疾患とロコモ・介護度・運動機能との関連性
Project/Area Number |
18K09063
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須藤 啓広 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60196904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 明展 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10508526)
淺沼 邦洋 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20378285)
明田 浩司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20422826)
竹上 徳彦 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20727664)
長谷川 正裕 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40308664)
辻井 雅也 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (40444442)
若林 弘樹 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50362687)
中村 知樹 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50467362)
内藤 陽平 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60647121)
刀根 慎恵 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80763739)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 疫学調査 / 介護予防 / 住民検診 / 運動器疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
ロコモティブシンドローム(ロコモ)を検診内容に含み始めた第8回検診~第11回検診に1回でも参加した507名のうち、それぞれの参加者が初回に検診に参加した際に要介護認定を受けていなかった470名(男性168名、女性302名、平均年齢70.7歳)を対象としてロコモと要介護認定の関連性を縦断的に評価した。ロコモはロコモ25を用いて評価し、ロコモチャレンジ推進協議会の定義に応じて、7-15点をロコモ度1、16-23点をロコモ度2、24点以上をロコモ度3と定義した。初回検診日から2020年4月1日までの介護認定の発生状況を地元役場の協力のもと聴取し、要支援1以上を要介護ありと定義した。要介護発生を目的変数、ロコモ度を説明変数として年齢、性別、body mass index (BMI)を調整したCox比例ハザード検定を用いて、その関連性を評価した。 初回検診時にロコモと評価された者の割合は43.0%(ロコモ度1:25.1%、ロコモ度2:8.9%、ロコモ度3:8.9%)であった。観察期間中央値は6.34年であり、99名(21.1%、男性17.9%、女性22.8%)が経過観察中に新たに要介護となっていた。要介護発生において、ロコモ度2はハザード比が1.89(95%CI 1.02-3.51、p<0.05)、ロコモ度3はハザード比が2.15(95%CI 1.18-3.93、p<0.05)であり有意な関連性があった。 以上の結果から、50歳以上の一般住民において、ロコモ度が高いほど、後に要介護に至る危険性が高いことが示唆された。ロコモの発症予防、進行予防は、介護予防に有用であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
要介護に至った原因について調査中であるが、新型コロナウィルスの関係で、思うように調査ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
要介護認定に至った原因の聴取を行い、さらなる解析を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)コロナウイルスの影響で思うように調査ができていないため。 (使用計画)次年度に行う運動器疾患・疼痛とロコモ度、要介護度の有無の解析および論文作成で使用する予定である。
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Research Products
(14 results)