2019 Fiscal Year Research-status Report
臨床応用に向けた3次元培養細胞移植による成長軟骨帯再生
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18K09064
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大槻 大 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40770681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 周久 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 整形外科・主任部長 (40432421)
吉田 清志 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50645570)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨性架橋 / 内反 |
Outline of Annual Research Achievements |
長管骨の長軸方向への成長を司る成長軟骨帯は損傷すると、損傷部に骨性架橋が形成され変形や脚長差の原因となる。現在、変形予防のために骨性架橋を切除し 自家脂肪組織やbone waxを移植する手術方法が一般的であるが、成長軟骨帯の再生は起こらず 広範囲成長軟骨帯損傷例では変形が残存する。現在までに成長軟 骨帯再生のためにウサギ成長軟骨帯損傷モデルを用いて滑膜由 来間葉系幹細胞や自家軟骨細胞移植が行われており、一部で成長軟骨帯の再生を認めたと報告されているものの安定した成績とは言い難い。本研究ではウサギ滑膜由来間葉系幹細胞をハイドロゲル内で三次元培養後に軟骨分化誘導し、ウサギ成長軟骨帯損 傷モデルの損傷部に移植することでこれまでより安定した成長軟骨帯再生を目指した研究を行う。また、動物由来成分を含まない培養液・軟骨分化培地を使用す ることで、小児における細胞移植の臨床応用への礎になると考えている。 2018年においては、幼若ウサギの膝滑膜より間葉系幹細胞を採取しprimary cultureを行った。細胞の分離、培養については動物由来成分を含まない試薬、培地 を用いた培養では細胞増殖に時間を要し、まずは従来の血清を使用した系での移植実験を行った。継代し増殖した細胞をハイドロゲルやArgimatrixを用いて3次元培養を行った。幼若ウサギに成長軟骨損傷モデルを作成し、3次元培養を行ったハイドロゲルやArgimatrixを移植し、損傷のみで移植を行わなかったもの(コントロール群と経過での内反変形の度合いや骨性架橋について比較観察を行った。ハイドロゲル、Agrimatrix移植いずれの群においても経過での移植物の吸収と骨性架橋の形成を認めたが、コントロール群に対し、Agrimatrix群では経過での角度変形は優位に抑制されていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
有血清条件でのハイドロゲル、Agrimatrixを用いたウサギ成長軟骨帯損傷モデルに対して細胞移植実験を行い、角度変形や骨性架橋状態を評価できた。
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Strategy for Future Research Activity |
血清を用いないAnimal Origin Freeの状態で採取した滑膜由来の間葉系幹細胞を培養、分化刺激を行い増殖能、分化能について評価を行う。
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Causes of Carryover |
有血清下での動物実験をメインで行っていたため動物実験費用が多くなる一方で細胞実験に必要な物品の使用額が予定より少なくなったため。
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