2022 Fiscal Year Annual Research Report
Contribution of oxidative stress to shoulder rotator cuff tears
Project/Area Number |
18K09081
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
丸山 祐一郎 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80181840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸魚川 善昭 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30771810)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肩 / 酸化ストレス / 腱骨付着部 / 腱板 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はラット腱板修復モデルを用い抗酸化剤による酸化ストレスの軽減が腱板修復部に与える影響を解析した。12週SDラットを用いて、棘下筋を断裂させ1週後に修復する腱板修復モデルを作製した。断裂の1週前より抗酸化剤を内服させた抗酸化群と、コントロール群として蒸留水を飲水させた。修復術後3・6・12週後に屠殺しラットの腱板と上腕骨頭を採取し、HE/ toluidine blue染色より組織学的評価を、活性酸素を検出するDihydroethidium(DHE)輝度とカルボニル化蛋白より酸化ストレスの評価を行った。また引張試験機にて腱骨付着部の引張強度を測定し比較した。結果は組織学的評価にて、修復後6週でchondrocytes、fibrocartilage、collagen fiberが抗酸化群で増加した。DHE輝度は3,6週後で有意に低下、カルボニル化蛋白濃度は6週後で有意に減少した。引張強度に有意差は認めなかった。以上より、組織学的に抗酸化剤を内服させると、腱骨付着部の酸化ストレスを低下させ、修復再生を増加させることが証明されたが、破断強度まで高めるまでには至らなかったことが分かった。今後は他の抗酸化剤を検討するとともに、内服だけでなく現在臨床で使用されている腱移植を追加して内服のない通常の腱板修復より破断強度を高める事が出来るかも検討していく予定である。本研究はAmerican journal of sports medicineにpublishされた。
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Research Products
(13 results)