2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pharmacological action of the freezed-dried platlet-rich plasma and development of new bone -forming material
Project/Area Number |
18K09093
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鈴木 昌彦 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (10312951)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大鳥 精司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40361430)
折田 純久 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (60638310)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 多血小板血漿 / 凍結乾燥 / 成長因子 / Platelet Rich Plasma |
Outline of Annual Research Achievements |
多血小板血漿(Platelet Rich Plasma: PRP)を凍結乾燥し作成した凍結乾燥(freeze-dried:fd)PRPについて,前年度の内容を踏まえ,生理活性を分子生物学的に定量計測し,長期保存後の薬理活性についてin vitro, in vivoで評価した.PRPでは、PDGFは24.1±8.3 ng/mLに対し、52週常温保存したfdPRPでは20.2±11.9 ng/mLだった。TGFβ1はPRPで552.3±459.8 ng/mLに対して、493.6±311.5 ng/mLだった。52週常温保存後もfdPRPはPRPとほぼ同様の成長因子のタンパク濃度が保たれていた. 1x106個のosteoblastsをPRPと52週常温保存したdfPRPで刺激し,対照群と比較して最大1.8倍の増殖が見られた.両方でplatelet-derived growth factor receptor (PDGFR), その下流に存在するextracellular signal-regulated kinase (ERK)のリン酸化 活性化がwestern blottingで確認された.リン酸化の程度には両群に有意差は認められなかった.各濃度で骨芽細胞PDGFRのノックダウンにより新鮮PRPとfdPRPの両群で下流ERK活性化が減衰した.8週令のSDラット用いて骨移植した実験では、骨新生した領域全体でみると自家骨移植群ではPRP, df-PRP群より高かった.新生した骨梁の数はPRP, fd-PRP群では自家骨移植群より高くなっていた。凍結乾燥多血小板血漿は作製後1年までの効化は確認できた。更に長期経過を検討する必要があるとともにiPSを用いたユニバーサルタイプのfd-PRPの検討が必要である。
|
Research Products
(1 results)