2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of meniscus regenerative medicine using three-dimensional RGD peptide composites
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18K09095
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
片野 尚子 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 助教 (50376620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関矢 一郎 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 教授 (10345291)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再生医療 / 体性幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 生体材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、RGDペプチドを用いた非細胞足場素材と移植用細胞を組み合わせたRGDペプチド三次元細胞構造体による新たな軟骨・半月板再生医療技術を開発することである。初年度は、RGDペプチド三次元細胞構造体調製法の最適化を行い、RGDペプチドを用いた非細胞足場素材の使用がより大きな軟骨塊の形成に有用であることを明らかにした。令和元年度は、細胞接着性の有用性を明らかにするため、比較対照としてRGDペプチドを含まない非細胞足場素材の選定を行い、微細で規則的な孔を有する高分子薄膜を用いて三次元細胞構造体調製法の最適化を行った。今年度は、RGDペプチド3次元構造体の生体内評価を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により動物実験の開始が困難となったため、計画を変更して比較対照として検討していた足場素材の結果をまとめた論文作成を開始した。その過程で、研究背景となる軟骨・半月板再生医療技術の必要性を記載するための根拠として対象患者数の推計を加えることが有用であると考えられた。そこで、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)に基づいて集計され公開されているNDBオープンデータを利用して人工関節置換術の実施件数等を分析した。2016年度の人工関節置換術実施件数、部位別件数(割合)、2014年から2016年の推移、女性の比率、地域分布を求め、これらの結果を英文国際誌に発表した(Katano et al., Journal of Orthopaedic Science 2020)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により計画を変更し、先に非動物実験による論文作成を開始したため。
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Strategy for Future Research Activity |
既に初年度に達成していたRGDペプチド三次元細胞構造体調製法の最適化研究を発展的に水平展開した研究を完結させる。
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Causes of Carryover |
今年度は動物モデルを用いた移植実験を早期に行う予定でいたが、新型コロナウイルス感染症の影響により動物を使用しない基礎検討、論文の根拠資料となる疫学データ解析研究を多く実施したため、費用に余剰が生じた。これらの費用は次年度の研究総括に使用予定である。
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