2020 Fiscal Year Research-status Report
Exploratory study for the relationship between cognitive impairment, self efficacy and musculoskeletal pain and dysfunction
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18K09113
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大谷 晃司 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50285029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 美穂 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00381400)
小野 玲 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50346243)
紺野 愼一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70254018)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 軽度認知機能低下 / 自己効力 |
Outline of Annual Research Achievements |
)令和元年度までに過去の調査結果とあわせ、運動機能の総合的評価としてのロコモ度が調査できたのべ参加者は11883名、実数は4613名であった。4年間のロコモの縦断的変化では、65歳未満では、4年間のロコモの得点の変化に有意差は認められず、点数の増加も認められなかった。また、65歳から74歳(前期高齢者)では、1,2年後に大きな点数の上昇は認められないが、3年後に約2点の上昇が認められた。一方75歳以上(後期高齢者)では、1年ごとに約1点ずつロコモの点数が有意に上昇していた。さらに得点をみると、ベースラインでロコモ度1だったのが、3年後にはロコモ度2へ変化していた。 認知機能正常群と認知機能低下群におけるロコモ25の点数の変化を検討してみると、正常群、認知機能低下群では、ベースライン得点に違い(正常群は8.0点、認知機能低下群は10.6点)はあるが、得点の上昇に関しては同様の軌跡をたどった。ベースラインでの認知機能低下の有無は、ロコモの得点の変化に影響を及ぼさない可能性があると考えられた。 自己効力と疼痛、機能障害としてのロコモ度との関係は令和元年度に調査された。ロコモ度が上がるほど、慢性疼痛を有する部位の数が増加し、一般的な自己効力や痛みに対する自己効力感は低下していた。 2)令和2年度は、新型コロナウイルス感染症問題により、結果的には、只見町での規模を縮小した検診で、262名に対して、調査を行えたに過ぎなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症問題により、南会津町では調査ができず、只見町でも規模を縮小して、結果的には262名の調査しかできなかった。令和2年度の調査数は縦断研究としては極めて不十分な結果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は研究最終年度であり、例年通り住民健診や運動教室が行われるのであれば、予定通りの調査を行いたい。また、調査参加者に対して、老化関連因子としての血清ペリオスチンを測定し、ロコモ度や各種検診結果との関係について、探索的な検討を行い、今後の新たな研究の発展に寄与できる基礎データを収集したい(福島医大倫理委員会承認済み)。
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Causes of Carryover |
令和2年度は予定していた調査が行われなかったため、残金が生じた。令和3年度の調査での請求分と合わせて、研究協力者への謝金として利用する予定である。
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Research Products
(4 results)