2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K09126
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
目貫 邦隆 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (00609216)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | TRPV / DXA / μCT / 骨形態計測 / 初代骨髄細胞培養 / RT-PCR |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は安静群のWT、TRPV1KO(V1KO)、 TRPV4KO(V4KO)、DKOマウス(雄性10週齢)を屠殺し、両大腿骨・脛骨から得られた骨髄細胞を用いて初代骨髄細胞培養を行い、骨芽細胞系分化能の指標としてアルカリフォスファターゼ(ALP)陽性colony forming units-fibroblastic(CFU-f)、破骨細胞系分化能の指標として酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ(TRACP)陽性破骨細胞様多核細胞(MNC)を観察し計測を行なった。結果、DKOマウスはWTマウスと比較しALP陽性CFU-fの割合が優位に高値であり、TRACP陽性MNCは優位に低値であった。以上から、DKOマウスにおける骨量増加の機序として骨芽細胞系分化能の亢進と破骨細胞系分化能の抑制の両者が関与している事が示唆された。DKOによる破骨細胞系抑制の機序に関しては既報で詳細に述べられていたが、骨芽細胞系亢進に関して不明であったため、real-time PCR法を用いて骨芽細胞分化に関わる転写因子の遺伝子発現を解析した。安静群のWT、TRPV1KO(V1KO)、 TRPV4KO(V4KO)、DKOマウス(雄性10週齢)を屠殺し、両大腿骨・脛骨から得られた骨髄細胞からtotal RNAを抽出しRunx2、osterix、osteocalcin mRNAの発現を調べた(n=4)。結果、DKOマウスはWTマウスと比較しosterixが高値である傾向が認められた。このことから、DKOマウスにおける骨芽細胞系分化能亢進にosterixの発現増加が関与している可能性が示唆された。平成30、31年度の研究で得られた結果をまとめ現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DKOマウスにおける骨量増加の機序を調べる実験系に変更したため。実験結果がまとまったため論文執筆し現在、英文雑誌に投稿し査読中である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(令和 2 年度)においては、WTとV4KOマウスを用いて安静群とクライミング群での骨量の増加量の違いを比較検討する実験を予定している。
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Causes of Carryover |
購入した試薬が予定より安価だったため、未使用額が生じた。来年度に試薬を購入予定。
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