2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of an algorithm for risk of chronic antibody-mediated rejection after kidney transplant assessed by human leukocyte antigen structure-based histocompatibility
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18K09127
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩見 大基 北海道大学, 大学病院, 講師 (80581115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 浩太 北海道大学, 大学病院, 特定専門職員 (10776016) [Withdrawn]
篠原 信雄 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90250422)
堀田 記世彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (90443936)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ヒト白血球抗原(HLA) / 腎移植 / 慢性拒絶反応 / 組織適合性検査 / エピトープ / eplet |
Outline of Annual Research Achievements |
絶反応発症予測に関わる組織適合性検査として、従来行われてきたHLA locusのミスマッチ数の大小では十分ではないという問題があった。近年、HLAの三次元構造の相違に(三次元構造の構成単位をepletという)着目した解析が進んでいる。ミスマッチeplet数と腎移植後の慢性拒絶反応(CAMR)の発症率とに正の相関があることが海外ではすでに報告されている。 しかしそれらのデータは白色人種が多くを占める欧州や多民族国家である米国のものであり、HLAの多様性の低い日本人でのデータを明らかにする必要がある。本研究では実際の腎移植患者の臨床経過とMM eplet特性の関係を解析しCAMR発症リスクの階層化を行うことである。これらの検討は本邦において臓器移植に従事する医師および臓器移植患者に対する貴重な情報となりうると期待される。 これまでのHLAの情報をもとにHLAMatchmakerというフリー解析ソフトを用いてミスマッチepletの総数およびその種類を解析する。そして、腎移植後の観察期間ごとにCAMRを発症したCAMR群とCAMR非発症の対照例とに群別し、CAMR発症リスク評価アルゴリズムを作成する。アルゴリズム作成は、MM eplet特性とCAMR発症との関係について、各観察時点(移植後経過期間)におけるCAMR発症率とMM eplet特性、臨床データも考慮に入れてCox比例ハザードモデルを用いて解析し、予めCAMR発症リスクを予測するための免疫学的リスク評価アルゴリズムを作成する。 現時点では目標とする症例数が集まりつつあるが(250組程度)、十分な観察期間が得られていないこと、CAMR発症率が低い事により十分な解析ができていない。加えて、申請者の異動により(北海道大学→自治医科大学)研究が思うように進まなかった。次年度中に目標数に達して解析に進めるものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現時点では目標とする症例数が集まりつつあるが(250組程度)、十分な観察期間が得られていないこと、CAMR発症率が低い事により十分な解析ができていない。加えて、申請者の異動により(北海道大学→自治医科大学)研究が思うように進まなかった。次年度中に目標数に達して解析に進めるものと考えている。加えて、異動先施設のデータも追加して解析することも検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点での進捗状況はやや遅れているが、次年度中に解析は可能であるので、このままの研究体制で問題ないと思われる。
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Research Products
(7 results)