2020 Fiscal Year Annual Research Report
Association of urolithiasis with dyslipidemia and renal lipotoxicity
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18K09147
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
柑本 康夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50295820)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 尿路結石症 / 脂質異常症 / 腎脂肪毒性 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂質異常症と尿路結石症の関連性についての臨床的検討においては、本学附属病院泌尿器科外来を受診した尿路結石症患者を登録し、脂質プロファイルや尿路結石重症度および24時間尿化学検査などのデータを収集し、解析を行なった。(1)男性尿路結石症患者95例と尿路結石を有しない前立腺癌患者258例において、肝臓のCT値から非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の有無を判定し、両群間で有病率を比較したところ、15.8%と5.4%と結石患者群で有意に高かった(p=0.002)。多変量解析でも、年齢、2型糖尿病に加え、NAFLDが尿路結石症と関連する独立した因子であることが確認された。(2)また、尿路結石患者140例において、NAFLDと24時間尿化学検査の関連性について検討したところ、NAFLDを有する患者では尿pHが有意に低く(p=0.04)、尿酸排泄量およびシュウ酸排泄量が有意に多かった(p<0.01)。多変量解析でも、NAFLDは高シュウ酸尿の独立したリスク因子であった。 腎脂肪毒性による尿細管細胞機能傷害、尿路結石形成過程への影響についての基礎的検討においては、培養尿細管細胞にtriglycerideの沈着を惹起したモデルを作成し、シュウ酸暴露による尿細管細胞傷害について検討したところ、脂肪沈着によりシュウ酸により尿細管細胞障害が増強されることが明らかとなった。 以上の結果から、脂質異常症は尿路結石症と関連することが確認された。
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Research Products
(2 results)