2019 Fiscal Year Research-status Report
間質性膀胱炎におけるゲノム解析を用いた膀胱内細菌叢の解明と新規治療法の開発
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18K09152
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
古田 昭 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90349613)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / 16S細菌叢解析 / 拡大尿培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度までに予定していた尿検体の採取がほぼ終了し、現在、尿中16S細菌叢解析を施行中である。具体的には、ハンナ型間質性膀胱炎(IC)28例(閉経前10例、閉経後18例)、膀胱痛症候群(BPS)22例(閉経前10例、閉経後12例)、年齢をマッチさせたコントロール群(Con)23例(閉経前10例、閉経後13例)、さらに男性のハンナ型間質性膀胱炎(M-IC)5例より尿検体を採取した。 これらの検体を用いて、属レベルの上位50の細菌(%リード)に用いて、a) Con群 vs IC群 vs BPS群、b) Pre-Con vs Pre-IC vs Pre-BPS、c) Post-Con vs Post-IC vs Post-BPS、d) Pre-Con vs Post-Con、e) Pre-IC vs Post-IC、f) Pre-BPS vs Post-BPS、g) M-IC群 vs IC群に関して、ノンパラメトリック検定を行い、ICに有意な細菌、閉経に伴う細菌叢の変化、細菌叢の性差について検討する。 今後、16S細菌叢解析でICに有意な細菌を拡大尿培養法を用いて分離培養し、無菌マウスへ接種して、in vivoでICを誘発するか検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
16S細菌叢解析結果は2020.6月末に出る予定である。また、IC患者の尿より拡大尿培養法を用いて数十種類の細菌を分離・培養・同定・保存済である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度(最終年度)は、16S細菌叢解析結果が出次第、動物実験を施行する予定である。また、並行して16S細菌叢解析結果を論文化する予定である。
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Causes of Carryover |
16S細菌叢解析費用の請求は、結果の出る2020.6月末以降であるため。
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Research Products
(9 results)