2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analyses of bladder microbiota in Hunner type interstitial cystitis utilizing 16S rRNA gene sequencing
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18K09152
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
古田 昭 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90349613)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / ハンナ病変 / 膀胱内細菌叢 / 16Sメタゲノム解析 / 拡大尿培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
間質性膀胱炎とは膀胱に非特異的な慢性炎症を認める疾患と定義されているが、明らかな病因は未だ特定されていない。最新の診療ガイドラインでは、膀胱内に高度の炎症所見(ハンナ病変)を認めるハンナ型間質性膀胱炎(HIC)と炎症所見の乏しい膀胱痛症候群(BPS)を異なる疾患として区別し、頻尿や膀胱痛でQOLが著しく損なわれるHICは2015年より難病に指定されている。現状、間質性膀胱炎の診断バイオマーカーは存在しないため、泌尿器科疾患(特に臨床症状が類似する過活動膀胱OAB)・婦人科疾患、尿路性器感染症等を除外した上で、侵襲的な膀胱鏡検査によるハンナ病変の有無で診断される。一方、わが国のHIC登録患者数は約8,000人と少なく、泌尿器科専門医でも膀胱鏡検査によるハンナ病変の診断が困難であり、確定診断までに平均37か月も要している [Ito T, Int J Urol 14: 1068-70, 2007]。 われわれは膀胱内細菌叢に関する本研究から、尿16Sメタゲノム解析を用いてHICで尿中のある菌種が有意に増加していることを発見し、拡大尿培養法を用いてその菌株を培養・同定・保管することに成功した。2021年度からの新規基盤研究にて、臨床より分離した菌株を用いてHICが誘発されるかをin vitro、in vivoで検証し、HICの早期診断に寄与する新規診断バイオマーカーを開発する予定である。
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Research Products
(2 results)