2018 Fiscal Year Research-status Report
複数の前立腺癌病巣のうち個体の予後を規定する癌病巣を特定する研究
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18K09177
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岩田 健 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00552209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (50601598)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275220)
白石 匠 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70405314)
上田 紗弥 (伊藤紗弥) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90534511)
藤原 敦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20457980)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 予後規定病巣 / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺癌は臓器内に多発する特徴を持つが、多発する癌病巣の中に予後を規定する転移能を有する細胞集団である病巣(Index cancer)があり、そのIndex cancerを標的化して治療すれば前立腺全体を治療する必要がないという仮説を立てた。本研究の目的は、転移を有する前立腺全摘除術標本の多発性癌病巣の細胞と転移部位の癌細胞とを用いて網羅的にDNAのメチル化解析を行い、転移の源となる予後規定病巣(aggressive cancer)と即時治療を要さない病巣(Non-aggressive cancer)とに分類できるか否かを特定することである。 また、臨床の現場で全摘標本を解析することは不可能であるので、前立腺生検組織を用いてDNAメチル化のパターンを解析できることを証明することが第二の目的である。すなわち、臓器内に多発する癌病巣の中から予後規定病巣を前立腺針生検組織を材料にして、特定できることを証明することである。方法は前立腺全摘除術を受けた前立腺癌患者において、摘出された前立腺から生検針を用いて、診断時に行う際と同様に組織を採取する。前立腺針生検の中で、癌が採取された生検組織および正常組織が採取された生検組織との両者を用い、マイクロダイゼクションによりDNAのメチル化解析を行い、予後規定病巣であるか否かを特定する。 現在、標本の収集を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
具体的な実施計画を確立し、標本収集を開始しており、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
メチル化解析の手技的問題が生じる可能性があると考えられる。そのため検体収集を継続し、早い段階でメチル化解析を行い、条件設定を早い段階で検討していく。
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Causes of Carryover |
[次年度使用額が生じた理由]研究の進行状況に応じて必要となる試薬に係る使用額が、当初の計画に比べ少額で済んだため。 [翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画]申請時の使用計画に従い、実験用試薬・消耗品及び旅費・論文投稿料・学会参加費等に使用する予定である。
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