2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K09192
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
影山 進 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50378452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 明宏 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90240952)
吉貴 達寛 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (80230704) [Withdrawn]
茶野 徳宏 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (40346028)
吉田 哲也 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60510310)
富田 圭司 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30640148)
村井 亮介 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80748583)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | γ-グルタミルシクロトランスフェラーゼ / 尿路上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)膀胱癌手術標本における免疫組織化学的検討: 当科で経尿道的切除術を施行した初発筋層非浸潤性膀胱癌130症例(Ta 98例,T1 32例)のパラフィン包埋切片を試料として,われわれが樹立した抗GGCTモノクローナル抗体(6.1E)による免疫染色を行った.臨床情報を知らない2名の研究者により染色強度を評価し,低発現と高発現に分類した.GGCT高発現77例(59%),低発現63例(41%)であった.高発現の割合は深達度ではTa 57%,T1 66%,異型度ではG1 52%,G2 62%,G3 77%で,悪性度に比例して高発現の比率が上昇した.膀胱内非再発率は病期Taにおいて高発現群が低いものの統計学的有意差は得られなかった(p=0.08, Logrank). (2)尿路上皮癌細胞株における増殖抑制活性の確認: 尿路上皮癌由来の細胞株RT112, T24, UMUC3を用い,GGCTノックダウンおよびわれわれが開発したGGCT阻害剤pro-GAの増殖抑制効果を検討した.96穴プレートで培養し,WST-8アッセイで生細胞数を比較した.また,筋層非浸潤性膀胱癌に標準的に用いられているマイトマイシンC(MMC)との併用効果も検討した.すべての細胞種においてsiGGCT投与,pro-GA投与のいずれでも強い増殖抑制を呈した.MMCとの併用ではpro-GA+MMCにおいて,各単剤の効果に比べ顕著に生細胞率が低下した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
筋層非浸潤性膀胱癌の手術標本におけるGGCT発現と臨床所見(病期,異型度,非再発率)との関連を明らかにし,また,複数の細胞株を用いてGGCT阻害剤「pro-GA」の増殖抑制効果を明らかにすることが出来たため.
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト膀胱癌細胞株を正所性または皮下に移植したモデルマウスの樹立を目指し,それらに対するpro-GAによる治療実験を行う.また,引き続き尿路上皮癌細胞株を試料として,GGCT標的治療における抗癌メカニズムの解明を行っていく.
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Causes of Carryover |
高額試薬(GGCT阻害剤pro-GAおよびGGCT抗体)に関して,以前よりわれわれが所蔵していた分量で賄うことができ,新規購入が不要であったため.
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Research Products
(10 results)