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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Regulation of mammalian sperm capacitation by serotonin and GABA

Research Project

Project/Area Number 18K09204
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

藤ノ木 政勝  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (30316583)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsセロトニン / GABA / 受精能獲得 / 超活性化運動
Outline of Annual Research Achievements

ハムスターを用いた検討において、5-HT2A受容体と5-HT4受容体が超活性化運動の増加・促進に関与していることをアゴニストとアンタゴニストを用いた検討で明らかにしてきた。そこで、受容体の検出を試みたところ、ハムスター精子から5-HT2A受容体と5-HT4受容体をウエスタンブロッティング法で検出した。また、5-HT2A受容体と5-HT4受容体の下流のシグナルはどうなっているか検討した。神経細胞での報告から、5-HT2A受容体の下流ではホスホリパーゼCとIP3受容体の関与が、5-HT4受容体の下流では膜貫通型アデニル酸シクラーゼとプロテインキナーゼAの関与が想定される。ハムスター精子においても同様のシグナルが関与していた。さらに5-HT4受容体の下流ではCatSperカルシウムチャネルも関与していることも分かった。IP3受容体もCatSperカルシウムチャネルも細胞内カルシウム濃度を上げる刺激に関与し、その結果として可溶性アデニル酸シクラーゼの活性化が起こることが分かった。可溶性アデニル酸シクラーゼは基盤的な超活性化運動の調節に関与することが分かっており、可溶性アデニル酸シクラーゼを活性化させることでセロトニンによるシグナルは基盤的な超活性化運動の調節経路とシグナルの交差が起こると考えられた。
マウスを用いた検討において、5-HT2受容体の3種類のサブファミリーのうちどのタイプが超活性化運動の増加・促進に関与するか検討したところ、5-HT2Aと5-HT2B受容体が関与していることが分かった。また、5-HT2Aと5-HT2B受容体のアゴニストにより体外受精での受精率が上昇した。
ラットを用いた検討において、超活性化運動の増加・促進に関与する5-HT4受容体の下流で、膜貫通型アデニル酸シクラーゼとプロテインキナーゼAが関与することが分かった。

  • Research Products

    (6 results)

All 2021 2020

All Presentation (5 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 5HTによるマウス精子超活性化の惹起はIVFの成績を向上させるか?2021

    • Author(s)
      杉山由希子、藤ノ木政勝、柴原浩章
    • Organizer
      日本アンドロロジー学会第39回学術大会、第30回日本性機能学会中部総会、第30回精子形成・精巣毒性研究会
  • [Presentation] 神経伝達物質セロトニンとGABAによる受精能獲得および受精の調節2021

    • Author(s)
      藤ノ木政勝
    • Organizer
      第126回日本解剖学会総会・全国学術集会、第98回日本生理学会大会合同大会
  • [Presentation] セロトニンによる精子超活性化運動の惹起を介した体外受精成績の向上作用2020

    • Author(s)
      藤ノ木政勝
    • Organizer
      第72回日本細胞生物学会大会
  • [Presentation] 5-HTのマウス体外受精への影響2020

    • Author(s)
      杉山由希子、藤ノ木政勝、柴原浩章
    • Organizer
      第65回日本生殖医学会学術講演会・総会
  • [Presentation] セロトニンによる精子超活性化の惹起と体外受精での受精率の向上2020

    • Author(s)
      藤ノ木政勝
    • Organizer
      第154回関東生殖医学会
  • [Book] 実践 卵管学2021

    • Author(s)
      柴原浩章、藤ノ木政勝
    • Total Pages
      412
    • Publisher
      中外医学社
    • ISBN
      978-4-498-16012-5

URL: 

Published: 2021-12-27  

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