2021 Fiscal Year Research-status Report
Verification of quantification and treatment effect for lower urinary tract symptoms with fMRI.
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18K09211
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
日野 こころ 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (30555652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 雅宏 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (60223608)
村上 高康 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (00387937)
有働 幸紘 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (20793433)
河合 裕子 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 助教 (90555616)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / 鍼灸 / 鍼通電 |
Outline of Annual Research Achievements |
間質性膀胱炎とは「膀胱の非特異的な慢性炎症を伴い、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などの症状を呈する疾患」と定義されており、過活動膀胱同様にQOLを著しく低下させる。主症状の一つである痛みを有するために、過活動膀胱以上に生活への影響は大きい。この病態の原因は明らかになっておらず、膀胱粘膜の機能障害や免疫学的機序が想定されているが、今のところ明確な治療法がないことが患者にとって大きな精神的負担となっている。鍼治療は鎮痛効果が期待できるとともに、仙骨部鍼刺激により排尿筋過活動を抑制し、最大膀胱容量を増加させ、頻尿・尿意切迫感などの症状の改善が期待できる。今年度は酢酸誘発頻尿モデルに対する仙骨部鍼通電刺激の効果を検討した。
0.25%酢酸を膀胱内に注入し頻尿を誘発したところ、排尿間隔は1226.0±62.2secから324±60.1secへと短縮した。さらに鍼通電後は438±191.1secであった。 基礎圧は6.5±0.5cmH2Oから7±0.7cmH2Oと変化はみられなかったのに対し、鍼通電後は30.5±0.5 cmH2Oへと上昇がみられた。排尿閾値圧は15.0±2.3 cmH2Oから18.0 ±0.7cmH2O鍼通電後は33.0±0.9cmH2Oであった。最大膀胱内圧は55.5±2.8cmH2O であったのに対して32.0±4.9cmH2O へと低下した。鍼通電後は44.5±6.4cmH2Oであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
酢酸モデルでの安定した頻尿が得られるまでに時間がかかったため、シストメトリー法での異種モデル検討に遅れを生じた。また新型コロナ感染症拡大の活動自粛により、共同研究者との日程調整がつかず他施設利用が困難であったため、MRIを用いた研究の実施に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今回酢酸誘発頻尿モデルに対する仙骨部鍼通電刺激の効果を検討し、仙骨部鍼刺激とは異なり膀胱内圧への影響が大きい可能性が示された。さらに検討を行うために、今後は刺激量による影響および免疫組織化学染色法による形態評価の解析を進める。 痛みや不快感などの客観的評価として必要なMRIでの研究については他施設での実施となるため、早急にデータの取得を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症拡大の活動自粛により他施設での実験が実施できないことに加え、学会がオンライン開催になったため、旅費等に必要な費用が生じなかったことから、次年度使用額が生じた。
複数の病態モデルでの仙骨部への鍼刺激・鍼通電・灸刺激での介入方法の違いによる形態評価の解析を行うため、動物および試薬の購入や免疫組織学的評価の委託費に充てるとともに、成果発表のための論文投稿費として拠出する予定である。
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