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2018 Fiscal Year Research-status Report

分娩時オキシトシン投与モデルマウスの脳細胞障害と発達障害

Research Project

Project/Area Number 18K09237
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

板倉 敦夫  順天堂大学, 医学部, 教授 (70262897)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平山 貴士  順天堂大学, 医学部, 助手 (20816962)
小池 正人  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80347210)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsオキシトシン / 脳障害 / マウス
Outline of Annual Research Achievements

C57BL/6J mice (WT)の妊娠マウス(18.5日)の皮下に、各種濃度(0.6, 6,18,240マイクログラム)のオキシトシン水溶液を浸透圧ポンプの埋め込みを行い、通常どおり経腟分娩させたのちに生存新生仔数をカウントし、生存新生仔の脳を摘出した。この脳組織を用いてどのような障害が発生しているのかを、領域別、また構成する細胞種(ニューロン・各種グリア細胞)別に免疫組織染色および定量PCRを用いて評価した。オキシトシン6マイクログラム投与マウスでは、生存新生仔数は対象と有意差がなかったが、18マイクログラム以上を投与したマウスでは、生存新生仔が減少した。定量PCRでは、生後0, 5日目に安楽死後に脳を摘出し、脳細胞の最初期遺伝子であるc-fos, c-Jun, JunBのmRNAの発現を確認したが、6マイクログラム以上の投与でその発現は有意に増加していた。マウス出生直後の前頭前野(PFC)、手綱核(Hb)、室傍核(PVN)におけるTUNEL陽性細胞数を免疫組織染色で確認したところ、やはり6マイクログラム以上でオスマウスに限って増加を認めた。しかし、他の領域では、これら遺伝子のmRNA発現量は有意差を認めなかった。母獣への6マイクログラムのオキシトシン投与は、胎仔・新生仔の死亡は増加させなかったが、脳局所におけるc-fos, c-Jun, JunBの発現、TUNEL細胞増加を示したことから、母獣オキシトシン負荷マウスは、胎仔脳障害発生モデルとなりうることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

先行研究と飼育環境を同様にしたが、先行研究でみられた結果を一部再現できなかった。

Strategy for Future Research Activity

飼育環境の変更、マウス種別の変更などで、先行研究の再現性を求めつつ、現在得られている結果から、さらなる知見を見出すことを進める。

Causes of Carryover

研究計画の若干の遅れにより、平成30年度使用予定の試薬を購入できず、平成31年度(令和元年度)に使用する。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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