2018 Fiscal Year Research-status Report
血小板の上皮化促進作用に対する子宮体癌の不応性獲得機序の解明とその責任分子の同定
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18K09252
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
明星 須晴 金沢大学, 附属病院, 助教 (10543655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 泰成 金沢大学, 附属病院, 助教 (00420331)
毎田 佳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20397219)
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
中村 充宏 金沢大学, 附属病院, 講師 (50377397)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 血小板 / 子宮内膜再生 / 子宮内膜癌 / 進展機構 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮内膜癌細胞株ではchemokineによる遊走促進作用には反応するもののmicropaticl eによる遊走抑制と上皮化促進は誘導されないことを見出した。これらの知見から「血小板由来のchemokineへの反応性の亢進が 子宮内膜癌の浸潤に関与し、一方でmicropaticleの上皮化促進作用への反応性の低下が子宮内膜癌の進展に関与するとの発想より、上皮の再生では上皮細胞の遊走と上皮細胞間の結合による上皮関門構造の再形成が必須である。本研究では正常子宮内膜上皮細胞由来のhuman telomerase reverse transcriptase(hTERT) 導入不死化細胞株とその細胞に遺伝子導入をして癌化誘導させた細 胞株を用いて平成30年度はEM/K-ras細胞の血小板microparticleに対する反応性変化の確認とその責任候補分子の検索:ボランティア女性から分離した 血小板を培養し、培養上清をchemokine分画とmicroparticle分画に分ける。それぞれをEM/NorおよびEM/K-rasに添加して接着能 、浸潤能の変化を評価する。EM/NorやEM/K-rasを血小板と共培養して敷石状配列への形態変化、cortical actin ring形成の有 無、E-cadherinおよびリン酸化focal adhesion kinase(pFAK)の発現形態を指標に検討する。上記検討より反応が異なる条件を 見出し、EM/NorとEM/K-rasに誘導される遺伝子発現の差ををmicroarrayで解析し、責任遺伝子の候補を検索することを予定していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ボランティア女性を募り、血小板分離、正常子宮内膜上皮細胞由来のhuman telomerase reverse transcriptase(hTERT) 導入不死化細胞株とその細胞に遺伝子導入をして癌化誘導させた細 胞株(EM/K-ras細胞)との共培養の準備を進めていたが、不測の要因によりエフォートを本実験に費やすことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に予定されていた研究を速やかに遂行し、平成31年度に予定しているp-Akt、c-myc、NFkBなどの癌遺伝子の導入もしくはPTENなどの癌抑制遺伝子を抑制した細胞を樹立し、樹立した細胞を用いて血小板および関連因子の存在下に培養して、遺伝子導入による癌化過程における細胞間接着制御因子の解析や子宮体癌病変部での血小板作用への反応性変化の責任候補遺伝子発現の検討についての研究も併行して進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
効率的な予算執行のため端数が生じた。 次年度は研究計画を遂行するために必要な試薬購入、学会参加費等に充てる。
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