2019 Fiscal Year Research-status Report
精子運動活性化と受精率を向上させる糖転移酵素である新規薬剤の開発
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18K09258
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
柴田 俊章 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (50529568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 一廣 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (00265878)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 精子 / 精子活性化剤 / 糖分解酵素 / トランスレーショナルリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
①臨床応用に向けた最適化リコンビナントEBGase製剤合成法の確立:実験室レベルのリコンビナント製剤合成プロトコルに基づき、現在、企業と連携して臨床応用ベースの合成を確立するため、複数企業と相談中である。 ②マウスによる新規薬剤投与による受精率および胚盤胞到達率の検証:現在、実験室レベルの合成プロトコルから作成した製剤を元に実験環境の整備を行っており、整い次第施行する予定である。 ③ヒト精子に対する新規精子運動活性化剤の至適投与量の検討:ヒト精子を用いて、数種類の新規薬剤添加による精子内カルシウム流入の変化、細胞内cAMPおよびATP変化を測定し、至適リコンビナント製剤の選定と至適投与量の検討が目的である。現在まで、カルシウム流入の測定を数回施行し結果を得ている。今後、他項目を測定していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床応用に向けて、最大の関門と考える大量合成系の確立を複数企業と相談し進めているため、この課題を本年度前倒しに行っている。そのため、上記評価としている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は終了年度である。最大の関門と考える実験室レベル合成から臨床応用に向けた合成系樹立をまとめあげ、それを補佐する基礎的な評価を改めて進めていく計画である。
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Causes of Carryover |
先にも記述した通り当該年度は企業との提携を中心に研究を実行していた。基礎実験での試薬や消耗品を含めた支出が少なく、当該年度は実支出額が当初の予定より下回ったと考えている。
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