2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study of central network function that controls reproductive function
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18K09261
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
折出 亜希 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (00423278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金崎 春彦 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (10325053)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 視床下部 / キスペプチン / CRH |
Outline of Annual Research Achievements |
ストレス下では副腎皮質から産生されるコルチゾールは下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の刺激を受け、さらにACTHは視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)によって制御されている。ラットではCRHを脳室内に投与するとLHパルスが抑制されることより、CRHは視床下部-下垂体-卵巣系に抑制的に作用することで生殖機能に影響を与えている可能性がある。マウス視床下部ARC領域由来のキスペプ チン(Kiss-1)発現ニューロンであるmHypoA-55細胞を用いてエストラジオール(E2)によるネガティブフィー ドバック機構について検討した。mHypoA-55細胞には Kiss-1の他、ニューロテンシン(NT) とCRHも発現していた。NT及びCRHはE2により発現が増加し、NT、CRH刺激はmHypoA-55細胞 のKiss-1発現を有意に減少させた。mHypoA-55細胞に はゴナドトロピン放出抑制ホルモンであるRFRP-3も発現しておりRFRP-3発現はメラトニン及びE2刺激で上昇した。RFRP-3、メラトニン刺激はmHypoA-55細胞内のNT及びCRH発現を増加させることが分かった。NT及びCRHはE2あるいはRFRP-3の影響を受けネガティブ フィードバック機構に関与している可能性がある。
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