2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of embryo receptivity mechanism via regulation of cell senescence in decidualizing human endometrial stromal cells
Project/Area Number |
18K09273
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
黒田 恵司 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (60459162)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 子宮内膜 / 不妊症 / 子宮内膜ポリープ / 子宮腔内癒着 / 慢性子宮内膜炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで行ってきた子宮内膜の研究より確立した方法を用いて、不妊症や流産のリスク因子である慢性子宮内膜炎(CE)のリスク因子となる子宮内病変の解析と子宮鏡手術の治療効果について研究を行い以下の通りまとめた。 子宮内疾患に対し子宮鏡手術を施行した不妊女性337例を対象とし、術中子宮内膜組織を採取しCD138免疫染色および子宮内細菌培養検査を行った。CEの診断は400倍顕微鏡下10視野でCD138陽性細胞5個以上とした。術後CEと診断された231例で、抗菌薬を投与せずにCD138免疫染色検査を再検し術後の治癒率を確認した。また子宮鏡検査で子宮内病変を認めなかった89例(対照群)と比較した。 CE罹患率は子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腔内癒着、中隔子宮でそれぞれ 85.7% (258/301)、69.0% (20/29)、78.9% (30/38)、46.2% (6/13)で、対照群の15.7% (14/89)より高かった。多変量解析ではオッズ比(95%信頼区間)はそれぞれ27.69 (15.01-51.08)、2.75(0.92-8.17)、8.85 (3.26-24.05)、0.19 (0.05-0.66)と、有意に子宮内膜ポリープと子宮腔内癒着で高く中隔子宮で低かった。手術によるCE治癒率は89.7%、100%、92.8%、83.3%と疾患による有意差はなく、多くのCEが抗菌薬を投与せず子宮鏡手術のみで治癒していた。 CEは子宮内膜ポリープと子宮腔内癒着で有意に罹患率が高かった。CEの多くは子宮内感染のため抗菌薬による治療が一般的だが、抗菌薬を投与しなくても子宮鏡手術は疾患によらずCEの治癒効果が高く、子宮内環境の改善に役立つ可能性が示された。
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[Presentation] 不育症に対するOPTIMUM (OPtimization of Thyroid function, Thrombophilia, IMmunity and Uterine Milieu) treatment strategyの治療効果の検討2022
Author(s)
黒田恵司, 池本裕子, 堀川隆, 森山梓, 中尾佳月, 壽圓裕康, 月花瑶子, 小代裕子, 髙見澤聡, 中川浩次, 杉山力一
Organizer
第74回日本産科婦人科学会学術講演会