2020 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部扁平上皮癌の発癌機構におけるmicrobiomeの関与に関する研究
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18K09316
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齊藤 祐毅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40611009)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | HPV / Microbiome / 唾液検体 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌治療前および治療後の咽頭うがい液に絞ってサンプルの収集を引き続き行っている。DNA精製、およびウィルス検出については先行研究がアクセプトされ、Head&NeckおよびOto-HNSにアクセプトされた。 本内容はHPVウィルスに対して最適化されたプライマー、およびプローブにより臨床検体からのHPV検出率が之までのプライマー、プローブよりも検出率に優れているという結果であった。本研究は頭頸部癌領域ではかなり高い評価を得られ、論文中の図表が雑誌のら病誌を飾ることができた。 また、その次報として、実際に無症状検体、頭頸部癌の咽頭うがい液の検体および治療後の検体の中からHPV検出率およびメチル化遺伝子検出を用いて、リキッドバイオプシーの検出率向上に寄与する報告と考えられた。 本研究はその研究を継続すべく臨床検体からのDNA精製を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでは比較的順調に推移していたものと考えていたが、2020年から突如として始まった新型コロナウィルス蔓延のため、研究環境がなかなか作れないのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
治療対象となる患者数は限られているが、今後も治療前の咽頭うがい液検体を引き続き採取していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため研究が想定よりも進まなかったため。
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