2018 Fiscal Year Research-status Report
めまいリハビリテーションへの応用を目的とした前庭動眼反射の可塑性の検討
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18K09331
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
肥塚 泉 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10211228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 公志 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (20434409)
宮本 康裕 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70367340)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | めまい |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度、予定通り健常被検者40名に対してそれぞれ1. 垂直軸回転刺激(earth vertical axis rotation:EVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)を10名、2.EVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)を10名、3. 偏垂直軸回転刺激(off-vertical axis rotation:OVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)を10名、4.OVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)を10名行い、刺激前後の利得の変化について検討・考察を行った。 しかし、各群で得られた刺激前後の利得の数値は、過去の報告と比較して、低い傾向であった。低い傾向であった理由を解析ソフトウェアの開発者も交えて検討した。解析ソフトウェアや、システムに異常は認められず、実験中の暗所条件が不完全であったため得られた利得が低かったと考えられた。今回得られた40名のデータでの検討・考察は、適切でないと判断し、データを使用しない方針とした。その後、複数名に対して、完全暗所条件にて実験を再開し、刺激前の利得が過去のデータと比較して同程度の利得の大きさであることを確認した。 現在、新しい健常被検者に対し実験を行いデータが得られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度、予定通り健常被検者40名に対してそれぞれ1. 垂直軸回転刺激(earth vertical axis rotation:EVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)を10名、2.EVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)を10名、3. 偏垂直軸回転刺激(off-vertical axis rotation:OVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)を10名、4.OVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)を10名行い、刺激前後の利得の変化について検討・考察を行った。 しかし、各群で得られた刺激前後の利得の数値は、過去の報告と比較して、低い傾向であった。低い傾向であった理由を解析ソフトウェアの開発者も交えて検討した。解析ソフトウェアや、システムに異常は認められず、実験中の暗所条件が不完全であったため得られた利得が低かったと考えられた。今回得られた40名のデータでの検討・考察は、適切でないと判断し、データを使用しない方針とした。その後、複数名に対して、完全暗所条件にて実験を再開し、刺激前の利得が過去のデータと比較して同程度の利得の大きさであることを確認した。 現在、11名に対してEVAR下で視覚刺激を行い、刺激前後の利得の変化を検討中である。その後、OVAR下での視覚刺激を行い、刺激前後の利得の変化を検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の研究では、健常被検者に対してそれぞれ1. 垂直軸回転刺激(earth vertical axis rotation:EVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)、2.EVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)、3. 偏垂直軸回転刺激(off-vertical axis rotation:OVAR)下で同方向視覚刺激(-1刺激)、4.OVAR下で逆方向視覚刺激(×2刺激)、各群の刺激前後の利得の変化について検討・考察を行う。先行研究にて視覚刺激や体性感覚入力が前庭-眼反射(Vestibulo-Ocular Reflex:VOR)に影響することは証明されている。 今回の実験では、体性感覚と一致する刺激を与える群と、一致しない刺激を与える群で、利得がどう変化するかデータが得られる。また、視覚刺激の強度も二群で分け、データが得られる。これらの結果を組み合わせることで、体性感覚および視覚刺激が、VORにどのように影響するか検討が可能である。 早急に、各群の実験を行い、得られたデータを検討していく。
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Research Products
(23 results)
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[Book] JOHNS2018
Author(s)
肥塚 泉
Total Pages
126
Publisher
東京医学社
ISBN
978-4-88563-509-0