2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Biomarkers for Optimal Administration of Nivolumab for Recurrent Metastatic Head and Neck Cancer
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18K09342
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
朝蔭 孝宏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50361481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 圭一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10396971)
池田 貞勝 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (20787816)
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
石川 俊平 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50418638)
東 みゆき 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90255654)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再発転移頭頸部癌 / ニボルマブ / 遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
再発転移頭頸部癌に対するニボルマブの奏効率は十数%程度、病勢制御率は30-50%程度であり、最適化投与のためのバイオマーカーの開発が必要である。本研究課題では、ニボルマブを投与した患者16例のがん組織の遺伝子解析を行い、臨床病理学的所見との関連を検討した。対象症例のがん部のホルマリン固定パラフィン包埋組織からgDNAを抽出し、がんとの関連が判明している409の遺伝子のエクソン領域を調べるためのターゲットパネルを用いてパネルシークエンスを行った。遺伝子変異は、がん抑制遺伝子群(TSG)やチロシンキナーゼ受容体群(RTK)、Notchパスウエイ群(NOTCH)、PI3Kパスウエイ群(PI3K)に分けて検討した。ただし、TP53変異に関しては、dbSNPに記載があるものや、生殖細胞変異で報告のあるものを除外し、体細胞変異由来でpathogenicであると考えられるもののみを残した。65歳未満の9例において、奏効率は22.2%、病勢制御率は77.8%であり、Tumor mutation burden (TMB)がHighの3例はいずれも病勢制御群に含まれていた。また、Progressive disease (PD)の2例はいずれも、NOTCH、PI3K、RTKのいずれにも変異がなかった。65歳以上の7例において、奏効率は28.6%で、病勢制御率は42.9%であり、TMBと病勢制御との関連は認めなかった。NOTCH、PI3K、TSGの全てで変異があったのは、病勢制御3例中1例(33.3%)であるのに対して、PD 4例中3例(75.0%)であった。TP53変異は、65歳未満のPD 2例中の1例のみでNonsense変異が認められた。以上より、65歳未満と以上でニボルマブ投与に対する反応のみならず、遺伝子変異のプロファイルも異なっているようであった。
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