2019 Fiscal Year Research-status Report
PET画像と循環腫瘍細胞モニタリングを組み合わせた遠隔転移と治療効果予測法の確立
Project/Area Number |
18K09348
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
星川 広史 香川大学, 医学部, 教授 (70294767)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 陽平 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (50795573)
森 照茂 香川大学, 医学部, 助教 (80568840)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | CTC / PET / 治療効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、末梢血を用いたリキッドバイオプシーが脚光を浴びており、循環腫瘍細胞(CTC)検査もその一つである。治療効果、予後予測に有用との報告もあり、今回は治療前後のCTCの変化とPET画像に相関があるかどうか、また予後との関連はどうかを検討している。最近では新規薬剤の治験も増えており、従来の化学放射線治療の症例が減少している傾向もあり、昨年度の登録症例がやや予定より下回った。現在10例で治療前後の検査が完了しており、そのうち3例で再発転移を認めた。2例で局所再発、1例で遠隔転移を認め、遠隔転移の1例では治療後のCTC数、cfDNAの値がいずれも上昇を認めた。局所再発の1例ではCTC数、cfDNAのいずれも治療後で減少、1例ではCTC数は減少したがcfDNAは増加していた。今のところ一定の傾向は認めていないが、治療前のcfDNA値が高い症例で再発を認める傾向があった。PET画像はいずれも治療後に集積の低下を認めるが、手術症例とCRT症例では比較が難しい点があり、どのようなパラメーターをもって評価するべきか、詳細な検討を要する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年間7例の登録を見込んでいるが、1年目5例、2年目6例とやや目標を下回っている。新規治験症例が増加傾向にあり、標準治療の症例が少なくなっていることも影響していると考えている。本年は最終年度にも当たるため7例以上の登録を目標としている。
|
Strategy for Future Research Activity |
エントリーできる症例の見落としを無くすことで症例を確保すること、研究室レベルでCTCの測定が行えるかどうか、研究用キットを用いた腫瘍細胞の同定も行い、今後の研究継続につながるように検討を進める。
|
Causes of Carryover |
昨年度の登録症例数が予定を下回ったため、次年度に使用する額が生じたものと考える。それを元に次年度の登録症例数を算出し、それを達成すべく症例の登録を進める予定である。
|