2018 Fiscal Year Research-status Report
New method for diagnosis of Meniere's disease
Project/Area Number |
18K09354
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
北野 公一 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70790129)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 糺 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30343255)
伊藤 妙子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60623486)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | メニエール病 |
Outline of Annual Research Achievements |
Barany基準を満たした一側メニエール病患者と健常ボランティアに対して長縄らの報告の通り内耳造影MRIを施行した。得られた画像をworkstationに取り込み、3次元構築することで内耳体積と内リンパ腔容積を計測し、比較検討した。 一側メニエール病患者の患側耳の内リンパ腔容積は、健常ボランティアと比較して有意に大きいことが分かった。また本研究の方法を用いた場合、元来評価が難しかった半規管や卵形嚢、球形嚢といった小さい部位の内リンパ腔容積も計測可能であることが分かった。また内耳全体の体積は精査や左右差、年齢による差や個体差があることが分かっており、新たに内耳全体の体積に占める内リンパ腔の割合をELS率と定義し、一側メニエール病患者の患側耳のELS率と健常ボランティアのELS率を比較検討している。 現在は一側メニエール病症例約80例、健常ボランティア約40例の撮影を終了しており、それぞれの内耳体積、内リンパ腔容積を計測している。 また同時にMRI画像から内耳を抽出し、内リンパ腔を特定、3次元構築することで自動で容積を算出するシステムの構築も試みている。現在撮影済みの画像から内耳を特定することは可能となってきており、今後症例数を重ねてさらに正確に内耳を特定し、内リンパ腔も同時に特定し、内耳体積と内リンパ腔体積を短時間で再現性高く計測する方法を開発するとともに、メニエール病の診断のための評価基準を作成することを試みている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通り、メニエール病症例と健常ボランティアの内耳造影MRIを撮影、内耳体積、内リンパ腔容積を計測できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
一側メニエール病患者と健常成人に対して内耳造影MRIを施行し、データを蓄積する。 内耳造影MRIを用いて内耳体積、内リンパ腔容積の計測をメニエール病の診断に役立てるために、診断基準を確立することをすすめる。
|
Causes of Carryover |
内耳造影MRIを用いて内耳体積や内リンパ腔容積を計測するための機器を開発中である。開発終了、受領後に支払い予定としている。
|
Research Products
(4 results)