2019 Fiscal Year Research-status Report
New method for diagnosis of Meniere's disease
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18K09354
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
北野 公一 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70790129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 糺 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30343255)
伊藤 妙子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60623486)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | メニエール病 |
Outline of Annual Research Achievements |
メニエール病の症状には内リンパ水腫が関係していると考えられており、メニエール病の病態把握、治療法の解明には内リンパ水腫を客観的に観察し評価することが重要となる。本研究では内リンパ腔の状態を把握することを目的とし、健常成人ボランティアとメニエール病患者に対して内耳造影MRIを施行した。その後得られた画像データをワークステーションに取り込み、内リンパ腔容積を測定した。測定結果は本学統計の専門家と相談し、統計学的に解析を行った。その結果、メニエール病を高い感度、特異度で診断可能となるschemeを構築することが可能となった。過去に用いられてきた他の内リンパ水腫推定検査と比較し得も有意に診断の正確性は高いとの結果であった。これらの結果を論文化しており、現在英文誌に投稿中である。 また同時に他のめまい疾患に対しても内耳造影MRIの施行を始めており、各疾患とメニエール病、健常成人ボランティア間の内リンパ腔の容積の比較を行っている。その結果を統計学的に検討した論文も数編執筆しており、すでに出版されている。 メニエール病以外の内リンパ水腫疾患に対して内耳造影MRIを施行し、内リンパ腔の容積を測定、その状態を把握することは今後のメニエール病の病態解明や、内リンパ水腫が一般に関係ないと考えられている疾患の病態解明に役立つものと考えられ、今後も継続していく予定である。また他の内リンパ水腫推定検査とも組み合わせることも検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健常成人とメニエール病患者の内リンパ腔容積を測定し統計学的に検討した。 本研究の結果から感度、特異度ともに優れたcriteriaを決定することができ、その結果を現在英文誌に投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
健常成人に内耳造影MRI以外の内リンパ水腫推定検査も施行し、本研究の方法と比較検討していく予定としている。 その結果を踏まえて、メニエール病以外のめまい疾患にも応用していく予定である。
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Causes of Carryover |
ワークステーションの利用費用を抑えることができた。 内耳造影MRIの撮影回数を増やし、さらに精度の高いcriteriaの構築に努める。
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Research Products
(7 results)