2020 Fiscal Year Annual Research Report
Retinal vascular regeneration for diabetic macular edema by succinate & erythropoietin
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18K09404
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
鈴間 潔 香川大学, 医学部, 教授 (80335265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 学 京都大学, 医学研究科, 助教 (00548505) [Withdrawn]
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (10511850) [Withdrawn]
村上 智昭 京都大学, 医学研究科, 講師 (50549095) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 糖尿病網膜症 / コハク酸 / エリスロポエチン |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病網膜症では毛細血管の障害・脱落により網膜無灌流領域が形成され、血管内皮増殖因子(VEGF)などの増殖因子が放出され、血管透過性亢進による黄斑浮腫(視力低下)や血管新生(血管新生緑内障、牽引性網膜剥離)により失明に至ると考えられている。黄斑浮腫の治療は抗VEGF薬などの薬物治療が現在主流であるが繰り返し投与が必要であるため治療する側、される側、医療費などの面で非常に大きな問題となっている。そこで最近眼内血管新生因子として発見されたコハク酸やエリスロポエチン、Ang1-Tie2, ephrin-Ephシステムなどの増殖因子と、幹細胞であるiPS細胞、その下流のAktなどの血管安定化シグナルを積極的に利用することにより、VEGFを抑制するだけでなく透過性の亢進した病的毛細血管に正常のタイトジャンクションを再生し、周皮細胞をリクルートすることによる血管強化療法の開発を企画した。 基礎の研究室と共同で細胞培養のシステムが使用可能となった。今後は血管内皮細胞の培養を開始する。細胞伸展刺激装置を購入しcardiac profileで細胞を伸展刺激することが可能となった。今後高血圧の分子メカニズムを研究することが可能となった。硝子体手術中に硝子体液を採取し増殖因子の濃度を測定する研究が香川大学の倫理委員会に承認された。実際の運用を開始した。laserスペックルフローグラフィー、オキシマップ(網膜血管酸素分圧測定装置)を用いて外来患者の眼底評価をルーチンで行う体制を整えた。地方大学であるので医師だけで研究活動をするのは限界があるため、研究クラークをあらたに2名雇用した。今後は細胞培養や硝子体サンプルの処理、網膜血流や酸素分圧の結果解析などを依頼できるようになった。 最終年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、研究活動に大きな支障が生じた。
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Research Products
(2 results)