2018 Fiscal Year Research-status Report
網膜色素変性モデルに対する水素水飲用による視細胞保護効果
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18K09425
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
五十嵐 徹 日本医科大学, 医学部, 講師 (30232151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 網膜色素変性 |
Outline of Annual Research Achievements |
「網膜色素変性モデルに対する水素水飲用による視細胞保護効果」について検討する。主要な活性酸素種であり、酸化ストレス障害の原因の一つであるヒドロキシルラジカルは、水素分子の存在により還元され、無毒化されることが知られている。様々な酸化ストレスが関わる疾患モデルにおいて水素分子の効果は研究されており、これまで我々のグループでも脳梗塞、網膜動脈閉塞、白内障手術時の超音波などにより生じるヒドロキシルラジカルによる生体への酸化ストレス障害に対して、水素ガスや水素含有眼内灌流液を用いて障害を軽減させ、臨床研究にまで発展させてきた。 近年網膜色素変性の研究において、炎症や酸化ストレスが病態に関わっているという報告が数多くされるようになってきた。そこで我々は、網膜色素変性モデルであるRd6マウスに対しても水素の抗酸化作用が有用であるか、水素水を飲用させることにより検討する。網膜色素変性では、視細胞のアポトーシスが生じるため、水素水飲用群と非飲用群(通常の水を飲用させる群)の間での視機能の比較、網膜厚(視細胞層の厚み)の比較などを経時的な測定にて行う。視機能の測定は、網膜電図(ERG)という、光刺激により網膜の神経細胞から生じる電位の変化を計測する試験により検討し、網膜厚の比較は、光干渉断層計(OCT)を用いることにより、それぞれ麻酔下にて測定する。経時的な変化を記録し、水素水による視細胞の保護効果が見られるかを検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Rd6マウスに対して水素飲水投与を行って解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに匹数を増やし、解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
実験の進捗状況により、今年度購入予定の試薬類を次年度購入としたため。
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