2019 Fiscal Year Research-status Report
多角的アプローチによる加齢黄斑変性の病態解明と新規治療の検討
Project/Area Number |
18K09444
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮田 学 京都大学, 医学研究科, 助教 (00548505)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 勇貴 京都大学, 医学研究科, 助教 (00739089)
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (10511850)
辻川 明孝 京都大学, 医学研究科, 教授 (40402846)
田村 寛 京都大学, 国際高等教育院, 特定教授 (40418760)
大石 明生 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (50572955)
宇治 彰人 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60534302)
畑 匡侑 京都大学, 医学研究科, 助教 (70748269)
鈴間 潔 香川大学, 医学部, 教授 (80335265)
三宅 正裕 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90812793)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 加齢黄斑変性 / ポリープ状脈絡膜血管症 / OCT angiography / イメージング / 脈絡膜新生血管 / 強度近視 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人を含むアジア人に多いとされる加齢黄斑変性のサブタイプであるポリープ状脈絡膜血管症(PCV)の治療は、近年抗VEGF療法が主流となっている。しかし、光線力学療法(PDT)を併用すると治療効果が高いという報告も出ている。しかし、我々の前年度の研究において黄斑萎縮がこれらの治療後に視機能障害につながることが分かった。そこで、治療前のパラメータや治療回数の中で、治療開始から5年後の黄斑萎縮を予測できる因子がないかを調べた。結果として、治療前に脈絡膜が薄いと萎縮が起こる傾向にあり、抗VEGF療法の回数が多いと萎縮が起こりやすいことが分かった。 また、滲出型加齢黄斑変性に生じる脈絡膜新生血管(CNV)を検出する方法はフルオレセインやインドシアニングリーンといった造影剤を用いて行うのが一般的である。しかし、稀に生じるアナフィラキシーショックを起こす等の合併症が問題である。最近ではOCT angiographyが出現し、この方法で代用できる場合もあるが、問題点もまだまだ多い。加算平均はOCT angiography画像の質を上げる工夫であるが、時間がかかる。最近、人工知能のdeep learningを用いたデノイズ処理でOCT angiography画像を鮮明化することが可能となった。そこで、強度近視に伴うCNVでデノイズ処理を行った画像と行わなかった画像、加算平均した画像で、画質を比べてみた。全体的に、デノイズ処理を行わなかった画像より、行った画像と加算平均画像が画質が良かった。また、デノイズ画像取得にかかる時間は加算平均のそれよりかなり短かった。臨床的にデノイズ機能が有用であることを証明した。この内容は、Scientific Reportに掲載された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イメージングを主体に研究を遂行しており、解析等に時間がかかっているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
イメージングや遺伝子解析による解析をさらに進めていく。
|
Research Products
(14 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Deep Learningを用いたOCT Angiographyによる近視性脈絡膜新生血管の描出2019
Author(s)
澤井結花,宮田 学,宇治彰人,大音壮太郎,大石明生,田村 寛,上田奈央子,村岡勇貴,三宅正裕,高橋綾子,田川美穂,細田祥勝,川島 祐,加登本 伸,織谷康之,河合健太郎,畑 匡侑,山城健児,辻川明孝
Organizer
第70回京都大学眼科学教室同窓会学会
-
-
-
-
-
-