2019 Fiscal Year Research-status Report
生体内系譜追跡による脂肪由来幹細胞の機能解析と新規再生治療法の開発
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18K09490
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
須永 中 自治医科大学, 医学部, 講師 (00406117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
宇田 宏一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20337306)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脂肪由来幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Prx1発現細胞特異的にCre recombinaseを発現するPrx1Creマウスと、Cre recombinaseを発現した細胞において赤色蛍光色素Ai14を発現するRosa26-LSL- tdTomatoマウス(Ai14マウス)、I型コラーゲン発現細胞がEGFPを発現するCol1/EGFPマウスを交配することにより、Prx1発現細胞に由来する細胞がtdTomatoを 恒久的に発現し、なおかつI型コラーゲン発現細胞がEGFPを発現するPrx1Cre;Ai14;Col1/EGFPマウス(以下PAGマウス)を作製した。(前年度に確立済みであったが、遺伝子改変マウスを飼育している実験医学センターの移転に伴い、マウスのSPF化させる必要が生じ、一旦全ての実験を中断し、マウスの胚移植を経て全ての系統のマウスを一から繁殖・交配させたうえで、再確立する必要があった。) 遺伝子改変マウスを確立している間、Wildマウスを用いて腱損傷モデルの洗練を行った。アキレス腱中央に2.5倍ルーペ下に11番メスを用いて1/4~1/3の幅で横方向に切開を加える方法が、最も安定して腱の治癒過程を観察することが出来た。蛍光免疫染色を行い、受傷後2週間では腱の修復部に主に3型コラーゲンが主に沈着し、受傷後4週までの間に1型コラーゲンによって置換されることが観察された。また、前年度に確立したtdTomato陽性ADSCsを用いて細胞シートを作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
遺伝子改変マウスを飼育している実験医学センターの移転に伴い、マウスのSPF化させる必要が生じ、一旦全ての実験を中断し、胚移植を経て全ての系統のマウスを一から繁殖・交配し直すことになってしまったため、大幅に研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
腱損傷モデルにADSCsの細胞シートを貼付し、腱の治癒過程が促進されるかどうか観察する。また、腱の治癒過程を促進する様々なADSCs移植方法を試行する。
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Causes of Carryover |
遺伝子改変マウスを飼育している実験医学センターの移転に伴い、マウスのSPF化させる必要が生じ、一旦全ての実験を中断し、マウスの胚移植を経て全ての系統のマウスを一から繁殖・交配する必要を生じたため。 移転前に引き続き遺伝子改変マウスを用いた脂肪由来幹細胞移植実験を行う予定であり、それに伴う消耗品(試薬、培養液など)に資金を使用する計画である。
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