2020 Fiscal Year Research-status Report
生体内系譜追跡による脂肪由来幹細胞の機能解析と新規再生治療法の開発
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18K09490
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
須永 中 自治医科大学, 医学部, 講師 (00406117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
宇田 宏一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20337306)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脂肪由来幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Prx1発現細胞特異的にCre recombinaseを発現するPrx1Creマウスと、Cre recombinaseを発現した細胞において赤色蛍光色素Ai14を発現するRosa26-LSL- tdTomatoマウス(Ai14マウス)、I型コラーゲン発現細胞がEGFPを発現するCol1/EGFPマウスを交配することにより、Prx1発現細胞に由来する細胞がtdTomatoを 恒久的に発現し、なおかつI型コラーゲン発現細胞がEGFPを発現するPrx1Cre;Ai14;Col1/EGFPマウス(PAGマウス)を作製した。PAGマウスの鼠径脂肪より脂肪由来幹細胞(tdTomato陽性ADSCs)を抽出・培養し、温度反応性ディッシュを用いて細胞シート(tdT-ADSCシート)を作製した。また、マウスの腱損傷モデルの確率を試みた。試行の結果、Wildマウスのアキレス腱中央に2.5倍ルーペ下に11番メスを用いて1/4~1/3の幅で 横方向に切開を加える方法が、最も安定して術後の腱創傷治癒過程を観察できることがわかった。 tdT-ADSCシートを腱損傷モデルに移植し、移植後の腱を移植4週間後に蛍光免疫染色にて観察した。修復された腱の内部にtdTomato陽性GFP陽性の細胞を認め、移植したtdTomato陽性ADSCsが腱の修復に寄与していることが示された。 コロナ禍による研究制限により、一時的に遺伝子改変マウスの繁殖を、維持のみを目的とする匹数まで減らしたため、腱損傷モデルの詳細な解析(移植後1週、2週、8週後の解析)や皮膚放射線障害モデルに対する移植までは行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍による研究活動制限のため、遺伝子改変マウスの繁殖を、維持のみを目的とする匹数まで減らしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
移植実験の匹数を増やし、詳細な解析を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により研究に大幅な遅れを生じたため。今年度は、継代に必要な最低限の匹数まで減らした遺伝子改変マウスの数を計画遂行可能な匹数まで戻したうえで、tdT-ADSCシートの移植実験を行う。
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