2019 Fiscal Year Research-status Report
The inhibition of scarring in central and peripheral nerve regeneration
Project/Area Number |
18K09500
|
Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
石川 奈美子 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第5研究部, 主任研究員 (00462276)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 義久 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第5研究部, 研究主幹 (30243025)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 神経 / 再生 / 瘢痕 |
Outline of Annual Research Achievements |
引き続き坐骨神経及び脊髄損傷モデルにて磁場をかけた条件下にて、損傷後1-4週間後の瘢痕形成後のモデルに対し磁場の影響を検討した。 免疫組織染色では再生軸索の成長円錐に沿ってまた、成長円錐周囲に多数のシュワン細胞の遊走が認められた。再生軸索成長円錐にF-actinを認め、また、再生軸索成においてマクロファージは再生軸索先端で軸索に沿って認められたが成長円錐に特異的に認められたわけではなかった。 以上よりマクロファージが損傷部に遊走し損傷によるデブリスを速やかに除去することが免疫組織染色にて示唆された。また、シュワン細胞が成長円錐より遊走していたことから軸索再生の方向性決定に何らかの役割を果たしていることが示唆された。ラミニンはワーラー変性を引き起こしている軸索の損傷末梢側ではなく中枢側の再生軸索の成長円錐近傍に認められたため再生軸索の足場となっていることが確認されたがマクロファージやシュワン細胞との関わりのさらなる検討が必要であると考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナによる規制のため器械の調達ができない。
|
Strategy for Future Research Activity |
器械の調達。 再生軸索はシュワン細胞の基底膜に沿って走行し、基底膜にはNGF、GDNFなどの神経栄養因子、ラミニンやフィブロネクチンなど軸索伸長の足場となる因子も発現するといわれているため、損傷軸索の中枢側に加えシュワン細胞のマイクロアレイによる神経軸索ガイダンスの網羅的な発現解析を検討中である。また、cAMPの定量とcAMP依存性転写因子ATF3のmRNA発現量をRT-PCRで検討中である。
|
Causes of Carryover |
磁場の機械や試薬の購入、損傷軸索の中枢側やシュワン細胞に発現しているDNAマイクロアレイの購入、学会旅費。
|