2019 Fiscal Year Research-status Report
Does aging of osteocytes adversely affect bone metabolism?
Project/Area Number |
18K09531
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀部 寛治 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (70733509)
高橋 直之 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 特任教授 (90119222)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 細胞老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.骨形成を促進するPTHの間歇投与を、1年齢と3ヶ月齢のSost-Green遺伝子レポータマウスで行って比較した。加齢によりSclerostin量は増加するといわれているが、Sost-Greenの陽性細胞数に差は見られず、またPTH投与による陽性細胞数の減少も観察されなかった。ただし、骨由来の内在性Sost mRNA自体はPTH投与により減少傾向を示したので、PTH刺激には応答していると考えられた。 2.老化骨細胞自身がSclerostinの標的細胞となって、Wntシグナルの低下をもたらしているのかどうか調べるため、LRP4発現を蛍光免疫染色法を用いてSost-Green遺伝子レポータマウスで行った。関節軟骨では強く検出されたが、皮質骨ではLRP4陽性細胞が僅かしか検出されなかった。Sostを発現している骨細胞は自分自身には作用していないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Sost-Greenレポータマウスと早期老化モデルであるSMP30欠損マウスの掛け合せを行っているが、安定して解析必要個体数まで増やせていない。また老化した骨細胞からのエキソソーム単離には着手しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
加齢動物の骨からの分泌因子を集めるため、頭蓋冠の器官培養を行う。また、MLO-Y4骨細胞様細胞の長期培養で馴化培養液を調製して、老化骨細胞に特異的な因子が破骨細胞分化促進をするか否かを明らかにする予定である。また、野生型の高齢マウスが準備できてきたので、骨細胞の単離や骨切片の作製を行って、老化骨細胞の免疫染色解析を引続き行う。
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Causes of Carryover |
組織切片調製に使う資材が予定より少なかったため若干の未使用金が発生した。次年度の骨組織の解析に用いる計画である。
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