2018 Fiscal Year Research-status Report
温熱療法とIL-1R阻害薬の臨床応用に向けた併用療法の開発
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18K09554
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小栗 千里 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30400394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 英行 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30437032)
來生 知 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30545059)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70303641)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 研究関連情報収集 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年4月から2019年年3月までの間は研究を協力できる大学院学生などが確保困難であり、また、研究代表者の体調悪化にて研究実績は学会における研究関連情報収集のみとなった。 情報収集では以下を得ることができた。インターロイキ(IL-)はこれまで抗腫瘍効果について論議されてきた(IL-2, IL-12など)。さらに頭頸部癌に効果がある可能性があったIL-28A, IL-27であるが、このサイトカイン療法は動物実験では有効性が示されているが、臨床では十分な効果は発揮できていないと報告されていた。それは半減期の問題があると検討されていた。本研究についてはIL-1という新たな抗腫瘍効果への試みであり、動物実験に移行し効果を確認することとなるが、さらに温熱療法との併用がこれまでのインターロイキンの抗腫瘍効果の研究とは異なる。本研究ではIL-1と温熱療法の相乗効果を期待するものである。温熱療法は局所効果とともに、全身の免疫状態を向上させる可能性もあるとの報告があった。このことから、温熱療法の抗腫瘍効果は長時間に持続するものと考えられる。このことから、もし、IL-1の半減期が早い時間であって、抗腫瘍効果が減じた場合でも、温熱療法との併用については抗腫瘍効果に対して十分に意義のある研究内容であると考えられた。温熱療法の基礎実験、動物実験において経験豊富な光藤教授の支援のもと、本年度は実験が進むむことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究を協力できる大学院学生などが確保困難であり、また、研究代表者の体調悪化にて研究は進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者の体調管理が整ってきたこと、大学院学生など研究を遂行する人員が確保でき、研究を遂行していく。温熱療法とIL-1阻害薬の抗腫瘍効果のメカニズムについて詳細な解析を行う。また、これをもとに、ヒト扁平上皮癌細胞移植ヌードマウスにおける温熱療法とIL-1R阻害薬の併用療法による腫瘍抑制効果を検討することとする。
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Causes of Carryover |
研究を協力できる大学院学生などが確保困難であり、また、研究代表者の体調悪化にて研究は進まなかったため、物品費が使い切れず、残高が生じた。次年度は拡散分離システムQuickGene-Min810に充当する予定である。次年度は研究の体制が整っており研究を進める。
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