2019 Fiscal Year Research-status Report
抗菌薬併用フルマウスSRPによる歯周病罹患糖尿病患者の歯周病および糖尿病改善効果
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18K09589
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
五味 一博 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10178460)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 歯周炎 / HbA1c / PISA / 歯周薬物療法 / アジスロマシン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では研究代表者がこれまで研究してきたアジスロマイシン(AZM)併用FM-SRP治療を、歯周病を有する糖尿病患者に応用した場合の歯周病の改善状態を評価すると共に、糖尿病の改善に効果があるかを調べることを目的とする。 AZM併用FM-SRPを歯周病罹患糖尿病患者に実施し歯周病の臨床パラメーターおよび歯周ポケット内細菌叢の改善をこれまでの健常者から得た改善状態と比較しその効果を評価する。さらに糖尿病患者の糖尿病の状態を示すパラメーターとしてHbA1c、hs-CRP、TNF-α、IL-6、MCP-1等の改善状態を調査し、この歯周薬物療法が糖尿病の改善にどの程度寄与するかについて検討する。さらに効果の持続性を評価するために術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年までフォローアップを行う。これにより歯周病を有する糖尿病患者へのAZM併用FM-SRPの有効性、継続性を明らかにする。 糖尿病専門協力病院において、糖尿病を有する歯周病患者に対しAZMを併用した全顎のSRPを行う群(テスト群)と施術しない群(コントロール群)に対して症例の積み重ねを行っている。静岡県富士宮市の小松病院を主病院とし、神奈川県川崎市の杢保病院の2病院において定期的に出張を行い被験者の選定、施術、検査等を行っている。現在まで、テスト群26症例、コントロール群23症例が進行中で臨床パラメーターならびに血液検査データの収集を行っており、順調に進行中である。被験者とのトラブルもなく推移している。今後とも症例を増やしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査委員会の承認が遅れたことから、実質的なサンプリング時期がずれ込みやや遅れ気味だが、現在は順調に症例を積み重ねている。やや遅れ気味ではあるが、目標症例には到達するものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
症例をさらに積み重ねていくことで、当初の目標症例数を達成し、統計処理等を行う予定である。 現在のところ、特に問題となることはない。このまま進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
倫理審査委員会承認の遅れに伴い、被験者への施術に伴う経費、検査料等が若干少なくなったことから次年度使用額が生じました。しかしながら、現在、順調に症例の追加が行われているために翌年度分として請求した助成金と合わせて使用していくことで最終的な使用計画に達すると考える。
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